つるつると3冊

　藤原緋沙子『見届け人秋月伊織事件帖　暖鳥』読了。

　こういうシリーズものは、もちろん1作目から読みたいと思うのだが、図書館にそう都合よくあるわけでもないので、途中からになってしまう。特にすごく惹かれることはなかったので、このシリーズは今後は読まないかも。この猛禽類における「暖鳥」の習慣に興味は持った。が、どうもフィクション臭い。そこまで調べていないけど。
　山本文緒『再婚生活』読了。

「幸せそうな」ひとでも鬱病になるのだと思った。直木賞なんか取って、お金もたんまりあって、仕事も順調で、すごくいい旦那さんと再婚して……それでも重度の鬱病になるというのは……何がどうストレスになるのかわからない世の中だ。だいたい、あれだけ優しい旦那さんが部屋を訪ねるのがストレスになるというのだから、どういうことだ。前半、別居婚で楽しそうだったが、後半では結局同居してしまったのだな。
　神永学『怪盗探偵山猫』読了。

　人気作家で、この本も借りるそばから次を待つ人がいるので貸し出し延長は出来ないという。が、ちょっとおもしろみがわからない。いわゆるピカレスクなのだと思うが、山猫のキャラクターに惹かれないし、文章表現が平板に見えてしまう。『心霊探偵……』も予約しているが、こっちは面白いのかなあ。それとも、読者の設定の年齢（？）がちがうのか？

タグ：エッセイ 藤原緋沙子 神永学 山本文緒 鬱病 怪盗探偵山猫 見届け人秋月伊織事件帖 暖鳥 再婚生活