SSブログ

すばるというよりは [本]

 千早茜『魚神』読了。
2011061401.jpg

 第21回すばる小説新人賞受賞作品。泉鏡花文学賞も取っている。泉鏡花の方は頷けるが、すばるというよりはファンタジーノベル大賞のような。
 娼家しかない、見捨てられた島の設定は、ちょっと大沢在昌の『魔女の笑窪』を思わせるし、この主人公の娼婦・白亜は、古いけどウンタマギルーで豚の化身を演じた青山知可子のイメージだ。胸がへそまであって驚いたもんだ。退廃と、体の重さ、知性はないがねっとりとまといつく感じがぴったり……と、私には思えた。スケキヨの方は、全然イメージがわかない。存在自体に現実感が希薄なのか。

人気ブログランキングへ


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0