フランス人って……

　瀧澤恵美子『ネコババのいる町で』読了。

　前からタイトルは知っていたが、文学界新人賞及び芥川賞受賞作だったのだな。純文学……でも、最近の芥川賞よりは読みやすいというか……でも、ネットで引いてもちっとも検索に上がらない。もう、書いてないのかしら。S１４年生まれだと、もう72歳のご高齢ではあるけれど。「ネコババ」のキャラは、「生みの親より育ての親」ということを象徴しているのかしら？

　鹿島茂『パリが愛した娼婦』読了。

　フランスの人って、ちょっとアレだと思っていたが……3，000円近くもするし、ある意味専門書的な本だが、読みやすい。鹿島先生は明大の教授らしいが、高級娼婦から最底辺の娼婦の生態まで、きっちり網羅していてまじめ。ゾラの『居酒屋』は読んだが、もしかしたら『ナナ』は読んでいなかったかなあ。読みたくなりました。
　それにしても、高級娼婦に引っかかって堕落していくのがステータスとは、日本でも花魁に入れ込んで身上潰すことはあったと思うが、ステータスとは思ってないし、フランス人って……しかも、それが娼婦と客によるSMっていうのがまた……凄いぞ、フランス人。この表紙の写真も、強烈だよなあ。

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by 森　昭：AT&T入社　合致 (2019-07-12 09:44)