かえすがえすも

　スティーグ・ラーソン『ミレニアムⅡ　火と戯れる女』読了。

　映画を観たあとに小説をどんどん読んでいます。だって、面白くてどんどん読めるんだもん。映画はかなり小説に忠実に作ってあるんだなと思うけど、時間の関係の省略が多くてわかりにくい部分がある。それを一つ一つ検証する感じで、面白い！　のです。他にも映画を観たあとで原作を読んで、「全然違うなー」「別物だなー」と思ったり、「何だ、小説の方がずっと面白いじゃん」と思ったりした例はあるが、この作品に関しては、何かちょっと違う。大きな部分はヒロインのリスベット・サランデルのキャラに負うものが多いけれど、どちらも魅力的で、掘り出し物です。かえすがえすも、この作者が若くして亡くなったことが悔しいなあ。

　関口尚『パコと魔法の絵本』読了。

　最初の部分、いかにも「大人のためのおとぎ話」的なニオイがしていやだったのが、いつの間にか引き込まれた。今の精神状態のせいかなあ。1日経つと記憶を失う脳障害を持つ少女なんか出てくるもんだから。嫌なことだけを忘れ、よかったことはいつまでも覚えていられるといいんだろうけど、脳はそんな単純なものじゃないんだろうなあ。

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コメント 2

映画は観ていないのですが、原作は一気読みしましたよ。
観たのはハリウッド版？
by hisa (2011-10-04 14:01) 

hisaさん
『ミレニアム』の方ですよね。観たのはハリウッドリメイク版ではなく、スウェーデン版です。ノオミ・ラパス主演。他にあのヒロインは考えられないけどなあ。面白いですよね！
by あーる (2011-10-04 20:11)