往復の新幹線で [本]
帰省の往復の新幹線でほぼ2冊読了です。
福島香織『潜入ルポ 中国の女 エイズ売春婦から大富豪まで』読了。
産経新聞出身の女性ジャーナリストの手による潜入ルポ。扇情的なタイトル及び表紙だが、中身はけっこう真面目。エイズ村、売春婦、人身売買の実態等は、ある程度わかってはいたが、やはりショッキングではある。ただ、個人的には第三章の「女強人の擡頭」が一番興味が持てて面白かった。特に、八〇后の作家二人の比較や、日本でアシスタント修行をした漫画家の胡蓉、そして自らは「白手起家」でありながらやはり財産は二代目に継がせるという女性実業家・張茵等は、「ほおー」と思ってしまったりして。
中島京子『花桃実桃』読了。
実際には家に帰ってから読み終わったが、面白いのでぐんぐん読めた。アパートの奇妙な住人たち、というのはこの間読んだ浅田次郎の『霧笛荘夜話』に似ているが、主人公の年齢が自分に近いのが身近な感じ。40代で特技もなくてリストラされた独身女なら、やっぱり父の形見の家作に頼らざるを得ないだろうなあ。すべてのことを進行形のまま終わって、何となく気持ちいい。サザンカンフォート、買ってみようかな。
福島香織『潜入ルポ 中国の女 エイズ売春婦から大富豪まで』読了。
産経新聞出身の女性ジャーナリストの手による潜入ルポ。扇情的なタイトル及び表紙だが、中身はけっこう真面目。エイズ村、売春婦、人身売買の実態等は、ある程度わかってはいたが、やはりショッキングではある。ただ、個人的には第三章の「女強人の擡頭」が一番興味が持てて面白かった。特に、八〇后の作家二人の比較や、日本でアシスタント修行をした漫画家の胡蓉、そして自らは「白手起家」でありながらやはり財産は二代目に継がせるという女性実業家・張茵等は、「ほおー」と思ってしまったりして。
中島京子『花桃実桃』読了。
実際には家に帰ってから読み終わったが、面白いのでぐんぐん読めた。アパートの奇妙な住人たち、というのはこの間読んだ浅田次郎の『霧笛荘夜話』に似ているが、主人公の年齢が自分に近いのが身近な感じ。40代で特技もなくてリストラされた独身女なら、やっぱり父の形見の家作に頼らざるを得ないだろうなあ。すべてのことを進行形のまま終わって、何となく気持ちいい。サザンカンフォート、買ってみようかな。
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