警察って

　横山秀夫『震度０』読了。

　警察（県警）内部の不祥事隠し及び権力争いは、日本の国難すら退けてしまう？（或いは無視してしまう？）という趣旨なのか？　すべての謎解きが最後に集中したこと（しかも被害者の妻の証言！）と、その阪神淡路大震災との対比という微妙なスタンスをのぞけば、小説としては面白いのだが……共感が難しい。それにしても、警察の上層部はこんなにも悪い人ばかりなのか？　って思うじゃん、これ読むと。

タグ：横山秀夫 ミステリ 警察小説 震度０

コメント 4

知人に警察の偉い人がいます。
いいやつだけど、平気な顔して悪いこと（小さいけど）してます。
「なんでも揉み消してあげますよ〜」なんて言います。
多かれ少なかれ、良かれ悪しかれ、権力を使いたくなるみたいですね。

by hisa (2012-02-20 10:59) 

hisaさん
最初からそういう志で警察に入られたわけでもないんでしょうが……この小説のテーマは、阪神地区でたいへんな現実の激震が起こっているのに、N県警内部ではみなが保身に汲々としているという内容で、なんだか幻滅しちゃいました。
by あーる (2012-02-20 15:54) 

こんにちは。これはまだ読んでません。でも警察ものの小説って、大抵、事件の解決と上層部や内部との派閥争いや陰謀などが主となって書かれてますよね。
先日は今野敏の果断3を読みました。シリーズ物でお気楽に読めるので気分転換にもってこいです。内容はさしてありませんが。
by 羅門パパ (2012-02-20 17:12) 

羅門パパさん
今野敏先生、琉球空手マンでかっこいいんですが、ある意味内容があまりなくてさらっと読めるのも一つの魅力かも……と思っています。でもなあ、塚地の出てたドラマはあまりにひどかったなあ。この小説は、読むと「ええー？　そんななの？」と、警察嫌いになっちゃいそうな……
by あーる (2012-02-20 18:20)