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写楽を描く [本]

 松井今朝子『東洲しゃらくさし』読了。

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 謎の画家写楽については、みんないろいろ書いて食傷気味とも言われるが、これはこれで面白かった。上方の道具方だった男……最後の悲しさはあったけれど、京都の生まれである作者は、こういう人物として写楽をねじ込んでみたかったのかな。面白いので文句は言いませんが。

アントニオ・タブッキ『他人まかせの自伝』読了。

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 大好きなイタリア人作家……先頃亡くなったばかり。ちょっと教養人過ぎて(大学で教えていて、何ヵ国語かに通じていたというし)、この本は面白くなかった。やっぱり、小説で勝負すべきなんだろうな。もう亡くなったからとやかく言うことではないけど。いい点は、読んでいない作品がいろいろあるとわかったこと。読みますよ、こうなれば。



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コメント 5

にゃん

ごぶさたしております タイ国は バンコクの にゃんです
 教養人作家の本には まるで縁のない にゃんですが
  せんじつ バンコクの アジア書店という 日本の本の専門店にいったら
   けっこうな値段の 北斎版画 画集がありました
    日本の文化芸術は あの時代からすると すごいと おもいました。
  
by にゃん (2012-06-01 04:15) 

green_blue_sky

江戸時代は不思議なことがあ多いです。謎も多い。
私も読んでみたいです~
by green_blue_sky (2012-06-01 06:13) 

あーる

にゃんさん
ご無沙汰です! 浮世絵は日本人の感性と手先の器用さが生んだ傑作ですよね。どこの国の人が見ても感動するのでしょう。この本ではさらに、写楽。絵がなぜ嫌がられたのか、どこがすごいのか等も洞察されています。

green _ blue _ sky さん
江戸時代、きっとたくさんの謎がまだまだあるんでしょうが、写楽の正体もそのひとつですよね。分からないからこそいろいろ空想が広がって面白いのかな。
by あーる (2012-06-01 08:29) 

masutaro

面白そうですね。
私も図書館に予約してみようかな。
by masutaro (2012-06-01 12:17) 

あーる

masutaroさん
松井今朝子さん、私は大ファンで、けっこう続けて借りて読んでいます。
タブッキは、好きだし有名作家なのですが、内容的にはかなり好き嫌いが分かれそうです。
by あーる (2012-06-01 12:27) 

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