捨てられた思い [本]
酒井『台湾人生』読了。
戦前、日本人として教育を受けてきた人たちのインタビューを中心に綴った本。台湾に行くと、それは美しい日本語を話す人たちがいる。また、京都のYHのドミトリーで、アメリカから来た台湾出身のおばあさんと話をしたが、実に優雅な日本語を話された。今台湾でそうした流暢な日本語を話すのは主に年配の人だが、この本を読んで、その世代でもやはり台湾人の40%は貧しさなどからそういう教育を受けることも出来なかったことがわかった。しかし、日本人と明らかに差別されていることがわかっていながら、彼らの日本文化に対する目は優しい。しかし、日本政府に対しては、非常に複雑な思いを抱いている。今さらながら、ある植民地の歴史に目を開かされる。日本がちゃんとやったこと、やらなかったことが、一人一人のインタビューを通じて心に響いてくる。
戦前、日本人として教育を受けてきた人たちのインタビューを中心に綴った本。台湾に行くと、それは美しい日本語を話す人たちがいる。また、京都のYHのドミトリーで、アメリカから来た台湾出身のおばあさんと話をしたが、実に優雅な日本語を話された。今台湾でそうした流暢な日本語を話すのは主に年配の人だが、この本を読んで、その世代でもやはり台湾人の40%は貧しさなどからそういう教育を受けることも出来なかったことがわかった。しかし、日本人と明らかに差別されていることがわかっていながら、彼らの日本文化に対する目は優しい。しかし、日本政府に対しては、非常に複雑な思いを抱いている。今さらながら、ある植民地の歴史に目を開かされる。日本がちゃんとやったこと、やらなかったことが、一人一人のインタビューを通じて心に響いてくる。
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