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エッセイとか短編とか [本]

 城山三郎『そうか、もう君はいないのか』読了。

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 2000年に妻を失った後も、この作家は7年生きているが、お嬢さんの後書きを読むと、ほとんど抜け殻状態だったようだ。短いエッセイだが、これだけ書いただけでも精いっぱいだったのかなあ、と思う。「天使か妖精が舞い降りた」ような奥さん……ここまで愛されればすごいなあ、と思う。

 宇野千代『生きて行く私』読了。

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 この時代にこの生き方……ちょっと、なんだかなあとすら思えるぶっ飛び方。平林たい子とか、瀬戸内晴美とか、みんなすごいけど……尻が軽すぎるだろう、と現代人にすらたしなめられそうな明治女って……爽快だけど、ちょっと心配にもなる。それが普通の人というものだろうなあ。

 岸本佐知子編訳『居心地の悪い部屋』読了。
 
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 何とも奇妙な味わいの短編ばかりを集めた翻訳集。小説誌の中で一篇読むならいいけれど、こう集まってしまうと、単なる食欲不振になる文章のかたまりというか……なんかちょっと嫌。



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