SSブログ

猫は俳句を詠む? [本]

 嵐山光三郎『旅するノラ猫』読了。

2013030211.jpg

 浅生ハルミンのかわいらしいイラストの、可愛い本だけれど、内容は案外ハード。
「猫は透明な光のようなものだ。
 天の命を受けた魂が、猫という形になって世界をのし歩いている。」
 というフレーズが面白くて好きになった。松島とか、知っているところもいっぱい出てきて楽しい。

 歌野晶午『正月十五日、鏡殺し』 読了。

2013030102.jpg

 ホラー的要素の強いミステリ短編集。最初の作品はまだほのぼのしていたけれど、だんだん怖くなり、心理戦になってくる。言い古された言葉だが、「人間がいちばん怖い」という言葉がぴったり。



nice!(4)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 4

コメント 2

RuddyCat-Lalah

嵐山光三郎さんのイメージとイラストが合っている
(私の勝手な嵐山さんのイメージです)ように思いますが
中身は一転想像力の感性を試されるような内容なので
しょうか?
2冊目は題名もさながら、あーる さんが指摘されるように
「人間がいちばん怖い」というフレーズにおもわす
手にとって読むことに躊躇してしまいます。
・・・だって表題が・・・・・・・・・・・。
by RuddyCat-Lalah (2013-03-03 19:19) 

あーる

RuddyCat-Lalahさん
私はどちらも面白く読みました。一冊目、私は途中まで浅生ハルミンさんがストーリーを書いていると思ってしまった(汗)。俳句をやる人などは特に面白いだろうと思います。
二冊目は、短編集で、表題作はラストに入っています。人間の狂気にぞくっとしました。
by あーる (2013-03-03 19:58) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0