青春18きっぷ冬の陣-その2 花巻⇒鉛温泉⇒新花巻⇒花巻⇒岩切⇒仙台⇒東京 [旅行]
20日(土)の夕方に、花巻南温泉郷行きのシャトルバス最終便(花巻駅発17:25だったかな)に乗ったお客は私を含めて3組ほど。私の目指す鉛温泉はけっこう奥の方なので、最後になりました。
「こごで乗り換えです」と、不愛想なおじいさん運転士さんに言われたところに、ワゴン車が待っていました。
宿泊の藤三旅館の若い衆の運転の車に乗り換えると、なるほど大型バスではとても入れないような急坂の細道に入っていきます……
もっとも、私が予約したのは湯治部なので、続きの別棟になりますが……
いやあ、湯治場っておそらく初めてだったけれども、とにかくすべてがLCCというか……素泊まりの料金だけはカードで決済されていますが、そのほかは暖房から浴衣からすべて細かく帳場で必要なものを言って、チェックアウトで清算なのです。
暖房は石油ファンヒーターとコタツで、「どちらがおすすめですか?」と尋ねると、帳場のお兄さんは、「ヒーターでないと朝布団から出られないかもしれません」というので、ヒーターに。後で部屋を見て、やっぱりコタツもつけてもらいましたが。そのほかには浴衣とフェイスタオル、バスタオルをお願いしました。
帳場のはす向かいに売店があって、ここは夜は7時頃で閉まるというので、急いで買い出しに行きました。深く腰の曲がったおばあさんが店番をしていて、翌日の朝食用のカップ焼きそばを買い、お箸をつけてもらいました。
「食事はつけねがったの?」
「はい」
「あら~、時間ねがったの?」
「は、……まあ、その、はい」
湯治部とはいえ、簡単な食事はもちろんお金を出せば付けられるわけで、実際周りの部屋もみんな夕食・朝食が運ばれていましたが……なんとなく、雰囲気で付けなかっただけだもん
お風呂は、最高でした。ここの名物は「白猿の湯」という立って入る大きなお風呂で、基本は混浴なのですが、一定の時間だけ女性専用にしてくれています。163センチほどもある私が立って、顎がお湯に浸かりそうな深さ! お湯は、硫黄泉というほど強く臭い感じもない単純泉ですが、さらりとした中にもなんとなくお肌によさそうな……露天風呂もあり、こちらからは折から降り出した雪を眺めてゆったりとくつろげました。
花巻の駅である程度つまみとお酒は仕込んできていましたが、「ひとり酒 手酌酒 演歌を聴きながら~」なんて鼻歌歌っていたら、どこからともなくテントウムシが一匹入ってきて、付き合ってくれました。本来どこかで仲間と一緒に越冬中ではないのかしら。炬燵で飲む「雪っこ」がまた堪えられないね。
翌朝はやはり厳しい寒さだったのですが、ヒーターのおかげで布団から出られました。
ここからタクシーで2~3分の所に、宮沢賢治童話村という施設があるというので、行ってみました。
ちょっとした広場に、宮沢賢治関連施設が並んでいるのですが、言っちゃなんだがまだまだ箱モノの域を出ていない感じがしました。寒いのはこの際仕方ないけど、これと言ってさほど見るべきものがない。まあまあ面白かったのは、粘土細工?的な人形で童話のストーリーを再現したやつくらい。
これも見せ方をちゃんと工夫しないとなあ。
夏の間は周りの自然いっぱいの散歩道なんかも一体となって、いい施設になるのかもしれないけれど、冬の間はどうにもならないし(地面がアイスバーンで動き回るのも危険)、もう少し何とかしないと、だんだん施設に人が来なくなっちゃうかも。建物やなんかはずいぶんお金をかけているように見えるのに、何とも惜しいことです。
とにかくあまりにも寒いので、タクシーでまた花巻まで戻って、各駅停車でてこてこと母の施設のある駅へ。一緒にまたお菓子を食べてお茶を飲み、仙台に戻りました。
実は「ひかぺー」って、まともに見たことがなかったような……
さて、今回の旅では電車に乗った距離(運賃)はいくらも得をしていませんが、とにかく青春18きっぷの5日分のうち2日を消化しました。
岩手がもう、「ピキーン」ってなるくらい寒かったので、⇒仙台⇒東京と来ると、ぬるいくらいです。
さて、仕事もあと1週間もないので、なんとかやっつけようっと。
「こごで乗り換えです」と、不愛想なおじいさん運転士さんに言われたところに、ワゴン車が待っていました。
宿泊の藤三旅館の若い衆の運転の車に乗り換えると、なるほど大型バスではとても入れないような急坂の細道に入っていきます……
ここが旅館部の入り口です(翌朝撮影)
もっとも、私が予約したのは湯治部なので、続きの別棟になりますが……
ここが湯治部の帳場です
いやあ、湯治場っておそらく初めてだったけれども、とにかくすべてがLCCというか……素泊まりの料金だけはカードで決済されていますが、そのほかは暖房から浴衣からすべて細かく帳場で必要なものを言って、チェックアウトで清算なのです。
暖房は石油ファンヒーターとコタツで、「どちらがおすすめですか?」と尋ねると、帳場のお兄さんは、「ヒーターでないと朝布団から出られないかもしれません」というので、ヒーターに。後で部屋を見て、やっぱりコタツもつけてもらいましたが。そのほかには浴衣とフェイスタオル、バスタオルをお願いしました。
帳場のはす向かいに売店があって、ここは夜は7時頃で閉まるというので、急いで買い出しに行きました。深く腰の曲がったおばあさんが店番をしていて、翌日の朝食用のカップ焼きそばを買い、お箸をつけてもらいました。
「食事はつけねがったの?」
「はい」
「あら~、時間ねがったの?」
「は、……まあ、その、はい」
湯治部とはいえ、簡単な食事はもちろんお金を出せば付けられるわけで、実際周りの部屋もみんな夕食・朝食が運ばれていましたが……なんとなく、雰囲気で付けなかっただけだもん
左側が売店。ビールはここではなく自販機へ
ひとっ風呂浴びて、ビール(セルフタイマー撮影)
お風呂は、最高でした。ここの名物は「白猿の湯」という立って入る大きなお風呂で、基本は混浴なのですが、一定の時間だけ女性専用にしてくれています。163センチほどもある私が立って、顎がお湯に浸かりそうな深さ! お湯は、硫黄泉というほど強く臭い感じもない単純泉ですが、さらりとした中にもなんとなくお肌によさそうな……露天風呂もあり、こちらからは折から降り出した雪を眺めてゆったりとくつろげました。
白猿様をまつった神棚?
そりゃ、そうだな
さて、飲むかね
あれ? 君はどこから?
花巻の駅である程度つまみとお酒は仕込んできていましたが、「ひとり酒 手酌酒 演歌を聴きながら~」なんて鼻歌歌っていたら、どこからともなくテントウムシが一匹入ってきて、付き合ってくれました。本来どこかで仲間と一緒に越冬中ではないのかしら。炬燵で飲む「雪っこ」がまた堪えられないね。
翌朝はやはり厳しい寒さだったのですが、ヒーターのおかげで布団から出られました。
湯治部の裏はこんな感じ
共同の炊事場です
外は、雪
ガスコンロ。10円入れてタイマー回すと5分間ガスが出ます
カップ焼きそばBAGOOOONって、久しぶりに食べたな
帰りもシャトルバス。旅館部も湯治部も分け隔てなく見送ってくれます
バスの車窓から。雪深いことです
花巻を通り越して、新花巻の駅まで送ってもらいました
ここからタクシーで2~3分の所に、宮沢賢治童話村という施設があるというので、行ってみました。
これは、賢治の学校という建物
ちょっとした広場に、宮沢賢治関連施設が並んでいるのですが、言っちゃなんだがまだまだ箱モノの域を出ていない感じがしました。寒いのはこの際仕方ないけど、これと言ってさほど見るべきものがない。まあまあ面白かったのは、粘土細工?的な人形で童話のストーリーを再現したやつくらい。
『セロ弾きのゴーシュ』や
『注文の多い料理店』(ちょっと怖い)
これも見せ方をちゃんと工夫しないとなあ。
夏の間は周りの自然いっぱいの散歩道なんかも一体となって、いい施設になるのかもしれないけれど、冬の間はどうにもならないし(地面がアイスバーンで動き回るのも危険)、もう少し何とかしないと、だんだん施設に人が来なくなっちゃうかも。建物やなんかはずいぶんお金をかけているように見えるのに、何とも惜しいことです。
とにかくあまりにも寒いので、タクシーでまた花巻まで戻って、各駅停車でてこてこと母の施設のある駅へ。一緒にまたお菓子を食べてお茶を飲み、仙台に戻りました。
「仙台四朗」様がサンタクロースに!
17時半までねばって、光のページェントの点灯を観ました
実は「ひかぺー」って、まともに見たことがなかったような……
さて、今回の旅では電車に乗った距離(運賃)はいくらも得をしていませんが、とにかく青春18きっぷの5日分のうち2日を消化しました。
岩手がもう、「ピキーン」ってなるくらい寒かったので、⇒仙台⇒東京と来ると、ぬるいくらいです。
さて、仕事もあと1週間もないので、なんとかやっつけようっと。
ナイスの受付がない(^_^;)
すごいところに泊まりますね、私はちゃんとしたところでないと泊まれません。凍え死にそう。。。
いろいろなアルコールを飲みますが身体が冷えそう(笑)
by green_blue_sky (2014-12-24 20:42)
たかぎなおこさんの「ひとりたび1年生」に花巻温泉の湯治場の話が出てきます。やっぱり自炊場所があって、いろいろ細かく料金設定があって、混浴があって、とか、同じ場所かな?
by ChatBleu (2014-12-24 21:39)
green_blue_skyさん
あれ? nice!どうしたんだろう。
ちゃんとしてないことはないですよ。従業員のお兄さんたちは『探偵はBARにいる』の松田龍平を素朴にしたようなイケメンぞろいだったし。温泉+炬燵+ヒーターなら最高です。
ChatBleuさん
それ、読んだかなあ。花巻温泉郷には他にも湯治部のある宿はあります。たかぎさんは小柄だから、白猿の湯はちょっと危険かもしれませんね。
by あーる (2014-12-25 12:17)
ひなびた温泉宿、たまりませんね。
ちょっと、目を離してる隙にこんなところへ旅立って・・・
行動派、エネルギッシュ、若いなあ。
by OMOOMO (2014-12-25 12:41)
OMOOMOさん
いやいや、電車は乗ってるだけですから……1泊2日の旅で、本を3冊も読めましたよ。静かに雪見酒も、とても幸せでした。
by あーる (2014-12-25 12:46)
湯治場!
いつかもっとあちこち痛くなったら行ってみたいと思っていましたが、
これは今からでも行ってみたいです。
しかし、ホントに寒そうですね…!
by りる (2014-12-26 01:44)
りるさん
あっちこっち本当に痛くなってからよりも、予防で行った方がいいかもしれませんよ。岩手の寒さ、やっぱり半端ないです。雪も見られたのでまあ良かったのですが。
by あーる (2014-12-26 12:15)
雪が降っていると入りづらいですが、鉛の露天風呂はかなりいいですね。当方が行った時は、おばちゃんとおばあちゃんが大量に入っておられましたが。
by 足立sunny (2014-12-26 13:54)
イケメンぞろいですか・・・美人揃いなら行くかも(^_^;)
by green_blue_sky (2014-12-26 20:25)
湯治場!!! 映画とかでしか見たことないなぁ〜
あーるさんは、1泊だけなんですね。
みんなは、長湯治してるのかしらね?
雪の花巻温泉、いいなぁ♪ ・・・私は旅館部にしたいけど(^_^;
by のらん (2014-12-27 06:25)
覗くなって云われると・・・ねっ(^^)
同意を求めでどうする・・・って^^;Aアセアセ
注文の多い料理店、怖い話なので仕方がないですね(w)
ロマンチックシューマンのトロイメライって台詞が
セロ弾きのゴーシュに出て来るとか出てこないとか・・・
by kontenten (2014-12-27 20:41)
足立sunnyさん
コメントありがとうございます。私が行ったときは、若いおねえさんがけっこういましたよ。皆毅然として露天風呂に出ていくので、負けちゃいけないと思いました。鉛温泉、いいですよねー。
green_blue_skyさん
美女は……湯治部はお兄ちゃんばっかりでした。売店はおばあさまだったし……
のらんさん
今回は慌ただしくも1泊だけで残念でした。どこか治したいところがあったらやっぱり長逗留するのでしょうね。旅館部、確かに1泊ならそっちの方が美味しいでしょうね。
kontentenさん
覗いたりお風呂の写真を撮ったり、NGということでした(当たり前か)。もっとも、お風呂は誰もいないときにはちょいと撮ってしまいましたが……セロ弾きのゴーシュ、猫が「トロイメライを。ロマンチックシューマン作曲」なんて生意気をかましてゴーシュに「インドの虎狩り」を弾かれちゃいます。
by あーる (2014-12-28 11:20)
人生考えるなら、やっぱ雪の温泉かな♨
by TAKUMA (2014-12-28 21:00)
TAKUMAさん
外にもろくに出られないし、部屋やお風呂でじーっと考える時間はあるかもしれませんね。
by あーる (2014-12-29 22:30)