ちょっときつい……

　佐伯一麦『還れぬ家』読了。

　作者は、私よりも少々年回りは上で、南学区で仙台一高中退という。今の若林区の南小泉のあたりの出身らしい。まんま私小説であれば。認知症がどんどん進んでいく父と、かたくなに父と家と伝統を守ろうとする母……さらに作家が少年時代と家そのものに大きなわだかまりをいだいていて……余りにリアルすぎる設定が、非常につらい。読むけどね、ちゃんと。さらには東日本大震災で家を失った母と避難所へ……もう、どうにもこうにもきつすぎる私小説でした。私はここまで強い家に対するわだかまりがあってあまり帰らなかったわけじゃないけれども、やはり自分的にはあまり居心地のいい家とは言えなかったし……あー、やっぱり今となってはきつい小説。

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タグ：仙台 私小説 長編 還れぬ家 佐伯一麦

コメント 2

これですか。うー、きつそう。
きついといいつつ「読むけどね」に笑っちゃいました。
私も認知症の親が出てくる小説の文庫本をいただいて、きついーと言いつつ読んでました(-_-;)
自分では軽い本しか買いません。
by ChatBleu (2015-01-06 06:58) 

ChatBleuさん
私にしたところで図書館で借りたのですが……きつくてもちゃんと読まなくちゃなあ、という内容ではありました。面白くない長い本は途中で投げちゃいます。
by あーる (2015-01-06 12:11)