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あまり古さは感じない [本]

 吉行淳之介『娼婦の部屋』読了。

娼婦の部屋.jpg

 表題作が一番初めに来ていて、一番印象的。古い小説だけれど、内容のせいなのか、あまり古さは感じさせない。というわけで、作者がこの間亡くなったばかり、というのも何となく信じられない。

 高橋克彦『ジャーニー・ボーイ』読了。

ジャーニー・ボーイ.jpg

 イザベラ・バードの日本旅行に随行した通訳にしてSPという主人公。鳥のように自由なバードに驚きあこがれながら、日本人としてきちんと物申す。さらに、腕っぷしも強く頭もよくて、バードに迫る危険を毛ほども感じさせないというスーパー・コンシェルジュ。ちょっと人物的にはすごすぎてリアリティはないが、とても痛快な小説。当時の日本の状況や、日本人の考え方(は、ちょっと超えているかな)がよくわかる。イザベラ・バード、旅好きとしては尊敬するパイオニアだけれど、確か、混浴だけは受け入れがたかったんじゃなかったかなあ。


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