なんで、驢馬

　鴨居羊子『わたしは驢馬に乗って下着をうりにゆきたい』読了。

　なぜか新聞記者から、女性のおしゃれ下着を作って売る立場となった、日本における女性企業家の走りともいえる作者。口絵が白黒で、実際にはどんな下着をデザインし、どんなショーを行ったのかがわからないのが残念。ちょっとシュールな文章もあってわかりづらいところもあったが、当時の「頑張る女」の様子がよく見て取れる。
　それにしても、なんであんなに母親は、へんてこな下着をひとに強制的に着せようとしていたのだろう。どんなに着せられても、いまだにガードルもスリップも身に着きやしない。着なくても、何の不自由もないんですけど。

タグ：鴨居羊子 わたしは驢馬に乗って下着をうりにゆきたい ノンフィクション エッセイ 起業

コメント 2

こんばんは

若い頃は(昔々ですけど)ガードルは絶対! ブラにスリップは当然、さらにペチコートまで付けてました。
冷えは良くないからってよく母に言われましたけど、無理に締め付ける方が身体に悪いような気がします。
この本、面白そうですね。
by 溺愛猫的女人 (2016-06-30 20:11) 

溺愛猫的女人さん
作者はすでに故人ですが、この時代に思い切ったことをやったもんだと感心します。冷えで苦しんだことがないので、何でこんなにゴテゴテ人に着せようとするのか理解できませんでした。見るからにダサいブラスリップとか買ってくるし……思い出すだに具合悪くなります。
by あーる (2016-07-01 12:10)