りんご、買っちゃう

　谷村志穂『ききりんご紀行』読了。

　日本からロシアまで、りんごにまつわるエピソードや、取材した最新の事情が満載。焼きリンゴやアップルパイなどのお料理の仕方もちりばめられていて、思わずりんごを箱で注文してしまった。

　高井有一『夜の蟻』読了。

　恒例の（？）物故作家を読んでみようシリーズ（自分的に）。1989年に出版された作品だが、旧仮名遣い。それ自体は全然読みにくくはないが、89年の時点で、こういう私小説風というか、淡々と日常を描くタッチはちょっと古かったのかもしれない。定年を迎え二世代住宅に息子夫婦と住むようになった老夫婦の屈託というテーマ自体は普遍的だし、決して面白くないというのではないけれど、いまどきはここまで丁寧に描くとちょっと冗長に思えてしまう（なんて、生意気なことを書いたり）。

タグ：ノンフィクション ききりんご紀行 谷村志穂 連作短編 夜の蟻 芥川賞作家 高井有一

コメント 4

「ききりんご紀行」新聞の書評を見て読みたいなと思っていました。
これは面白そう!読まねば、そしてうちも林檎１箱注文しそうだわ(笑)
by 溺愛猫的女人 (2017-01-08 18:31) 

溺愛猫的女人さん
りんごって、本当にいろいろな品種があるんですね。読むと、どうしても食べたくなっちゃいますよ。
by あーる (2017-01-09 09:54) 

リンゴの本の作者ラジオに出てました、面白かったです。
箱でリンゴを買うとは・・・
by OMOOMO (2017-01-10 15:09) 

OMOOMOさん
たくさん買って帰ると重いから、というだけにすぎません。っていうか、子供のころ、家ではミカンもリンゴも箱で買っていたのを思い出します。
by あーる (2017-01-10 21:18)