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やっぱりそんなに怖くない [本]

 高橋克彦『悪魔のトリル』読了。

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 なんとなくあか抜けないホラーだけれど、まあまあ面白いんだよな。そんなに怖くないけど。衛生博覧会というのが懐かしかった。

 赤染晶子『乙女の密告』読了。

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 昨年42歳で亡くなった作者の芥川賞受賞作。京都外語大学ドイツ語学科(作者の出身学部)を舞台とした小説で、芥川賞らしいわからなさはあるものの、筋を読みつつ『アンネの日記』に迫れるような、迫れないような。いわゆる万城目学や森見登美彦のような京大作家ではないけれど、とぼけたような京都弁の味わいは、通じるものがあるかも。

 角田光代『坂の途中の家』読了。

坂の途中の家.jpg

 子供がいないので感情移入しづらいところもあるが、親子関係も夫婦関係も、そして配偶者の親との関係も、みな人それぞれなんだろうなあ。相手を知らず知らずに傷つけることもあれば、相手を傷つけることでしか自分のプライドを保てない人もいる。なんというか、主人公はこの後どうするんだろう。離婚かしら。




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