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懐かしい作家 [本]

 眉村卓『僕と妻の1778話』読了。

僕と妻の1778話.jpg

 眉村卓先生というと、我々の世代だと筒井康隆先生と並んで、SFジュブナイルの大家だ。『謎の転校生』『ねらわれた学園』など。話そのものは、とにかくノルマとして書いている部分もあるのでクオリティはいろいろだけれど、最後がどうしても切なくなってしまう。で、これも映画になっていたんだねえ。
 でも、『夕ばえ作戦』とか、『新世界遊撃隊』とかは眉村先生じゃなかったのか……。光瀬龍先生、それに矢野徹先生ね。
 で、余談だが最近ラノベとジュブナイルの違いを知って、なんとなくうれしくなった。昔私が夢中になっていたのは、ラノベじゃなかったんだあ!!

 河出書房新車編集部『古今亭志ん生 〈増補新版〉: 落語の神様 (KAWADE夢ムック 文藝別冊) 』読了。

 
古今亭志ん生.jpg


 様々な人の語る志ん生の思い出。っても、生で見てないからなあ。貧乏が売り? で酒で高座をすっ飛ばすような落語家……破天荒なようで、そうでもないような……ただ、とにかく愛された人だということはよくわかる。

 町田康『スピンクの壺』読了。

スピンクの壺.jpg

 犬の一人称のせいか、この作者のお話にしてはわかりやすくて楽しい。町田さんは、好きなのは猫だけじゃないのだな。


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りる

町田康さんがまだ町田町蔵と名乗っていた頃、
日本のパンクロックの騎手だった頃を知る者です。
日本のパンクムーブメントは英米のそれとはまた違っていて、
語ればきりがないのですが、
表現方法は変わっても町田さんはあの頃から全くブレがない。
本当にすごい。うまく説明のできない自分がもどかしいです。


by りる (2018-04-30 03:05) 

あーる

りるさん
そういえば、そういう名前でしたね。前に、若い中国人留学生の女の子で、「日本文学では町田康が一番好き」と言ってた子がいて、それはそれで何となく驚きましたが……やるなあ、って感じです。
by あーる (2018-04-30 06:34) 

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