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旅で読んだり聞いたり [本]

 北杜夫『夜と霧の隅で』読了。

夜と霧の隅で.jpg

 そうなんだよね、故・北杜夫先生は芥川賞作家だったんだ、改めて。表題作でとっていて、これはもちろんいい作品なんだけれど、この短編集だと『谿間より』がいちばん印象にあるんだよなあ。おそらく昔、わざわざこれを選んで読んで、青海省の安宿で昆虫ハンターと話をしたからだ。何でこんなこと思い出せるのかなあ。最近忘れることが多いのになあ。

 サマセット・モーム『ジゴロとジゴレット』読了。

ジゴロとジゴレット.jpg

 あれ? モームって、こんなに面白かったっけ? どれも面白いんだけど。確かに訳者あとがきに遭った通り、一つだけ悲惨すぎるのがあったけど。もっと読んでみよう。『月と6ペンス』とか、長編は読んだつもりでっちっとも覚えていないのに。

  池波正太郎『鬼平犯科帳(18)より 俄か雨』(横浜CD文庫 ヨコハマ シーディー ブンコ CD)神谷尚武/朗読
 これは、変わり種。車窓から景色を見ながら本を読めるという理想形を考えて、CDをiPodに入れて行って、電車で聴いた。が、ムーンライトながらで聴いていて、眠れなくなるという大失態。ほんなら寝られるのに、しかも、暗くて車窓から景色が見えないのに聴き始めてしまった。これは、全然ダメ。でもなあ、面白かったんだよなあ。朗読の力というのか、文章の力というのか……


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コメント 2

溺愛猫的女人

北杜夫さんが芥川賞作家だとは知りませんでした。
by 溺愛猫的女人 (2019-03-24 22:39) 

あーる

溺愛猫的女人さん
33歳で授賞されていますね。といっても、私は最初に読んだのは『船乗りクプクプ』の冒険だったな。あの本、確か東北大の学祭のバザーで買ったんだっけ。
by あーる (2019-03-25 12:38) 

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