再評価

　朝井まかて『最悪の将軍』読了。

　犬公方と呼ばれ、天下の悪法「生類憐みの令」でばかり取り上げられる悪評高い五代将軍徳川綱吉だが、どうも最近は再評価も行われているらしい。偉い人は、うっかり変なことを言えないなあと思った。庶民、曲解するし。そればかりではないが、元公家の妻女との愛の物語でもあって、面白かった。

　井上ひさし『少年口伝隊一九四五』読了。

　あの日広島に生きていた三人の少年は、輪転機がやられて印刷ができない中国新聞のために、口伝隊となった。が、伝えなければならない情報は、到底理解の出来ないようなことばかり……朗読劇を本にしているが、思わず朗読しながら泣いてしまう。

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コメント 2

最悪の将軍、面白かったです。朝井まかてさんはハズレが無いような気がします。
「少年口伝隊一九四五」読みますね!
by 溺愛猫的女人 (2020-03-14 13:05) 

溺愛猫的女人さん
朝井まかてさんはまだ数冊しか読んでいませんが、確かに今のところ外れはないかも。『少年……』、涙なしには読めませんでした。
by あーる (2020-03-14 17:48)