貴重な聞き書き資料 [本]
小熊英二『生きて帰ってきた男-ある日本兵の戦争と戦後』読了。
戦争に行き、シベリアに抑留され、帰国後は国内で生きるための戦いをし、定年近くなってからは、自分が理不尽と感じたことに対する戦いをする……全体的に同年代の日本人の平均的な生き方をしているわけではないと思うが(そもそも平均などないだろうし)、非常に淡々と、冷静に、しかし臆することもなくしっかりと生きてきた人の記録。誰もが(特に家族? 子孫世代?)が残したいと思いながら、なかなか残せていないような戦中戦後の市井の人の記録であり、妙な感動や感情の入り込まない貴重な記録だと思う。読みごたえあり。
戦争に行き、シベリアに抑留され、帰国後は国内で生きるための戦いをし、定年近くなってからは、自分が理不尽と感じたことに対する戦いをする……全体的に同年代の日本人の平均的な生き方をしているわけではないと思うが(そもそも平均などないだろうし)、非常に淡々と、冷静に、しかし臆することもなくしっかりと生きてきた人の記録。誰もが(特に家族? 子孫世代?)が残したいと思いながら、なかなか残せていないような戦中戦後の市井の人の記録であり、妙な感動や感情の入り込まない貴重な記録だと思う。読みごたえあり。
2020-09-25 17:55
nice!(9)
コメント(2)
読んでみます。
by 溺愛猫的女人 (2020-09-25 23:47)
溺愛猫的女人さん
物語としての面白さはなくて、書きぶりは淡々としているのですが、実際には非常に意志の強い方だということがよくわかります。
by あーる (2020-09-26 13:23)