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案外と、ねえ [本]

 六角精児『三角でも 四角でもなく 六角精児』読了。

三角でも四角でもなく六角精児.jpg

 テレビドラマの「相棒」やら「飲み鉄」番組やらでおなじみの作者。主にギャンブルが原因の多額の借金で4回の離婚結婚を繰り返している割には、案外小心者な感じがエッセイからは読める。鉄ネタには激しく同意。巻末の芥川賞作家西村賢太との対談がまた面白かった。なるほど、あの映画には作者は全然納得していないわけですね。でも、それに出たかったという六角さんがまた面白い。6歳くらい歳の違う二人だが、見た目とか相性とかすごくよさそう。

 山内健司『寝苦しい夜の猫』読了。

寝苦しい夜の猫.jpg

 猫好きで知られる「かまいたち」のネタ書いているほうの人。タモリ倶楽部のエロ小説読みで、賢そうだなと思っていたら、国立の教育大を出ていらっしゃる。司書教諭資格も取っていて、なんかうらやましい。が、エッセイを読む限り、自意識が高いわりに、怠け者なんだか真面目なんだかよくわからない。写真が出ている猫たちはみな巨大でかわいい(メインクーン、ラガマフィン等)が、惜しむらくはみなペットショップ出身。でも、こういう子たちも売れ残ったらもっとかわいそうなことになるので、買ってくれる人も必要だな。
 

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溺愛猫的女人

『寝苦しい夜の猫』題名で吹き出しました。ああ、これは読まねば!!!
呑み鉄の六角精児さん、この本もいいなぁ。
by 溺愛猫的女人 (2021-07-01 23:31) 

あーる

溺愛猫的女人さん
本自体に猫度はあまり高くないのですが、写真だけでもかわいいですよー。最近読んだエッセイ対決では、星野源のほうが実は面白かったのですが、六角さんの屈折具合もまたいい感じです。
by あーる (2021-07-02 00:04) 

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