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北京・香港の行方 [本]

 横山悠太『吾輩ハ猫ニナル』読了。

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 半端に中国語がわかるので、「日本語を学ぶ中国人に向けた小説」というコンセプトの文章は、単語が気になったストーリーが全然頭に入ってこない。こういう手法のエンタメもあるのかと思ったら、芥川賞候補……そっちかなあ、でも直木賞じゃないだろうなあ。ただ、80后の作者だけあって、新しい単語がバンバン出てきて、それはそれで勉強になったかも。

 岩井圭也『水よ踊れ』読了。

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 香港の中国回帰前夜の出来事と、その後。主人公の出自がちょっと複雑すぎる気がするけど、こういう人もいたのかな。香港大学で合気道教えてたスコットランド人は、「あいつらまじめでおとなしすぎる」と言ってたけど、こういう切羽詰まった時期にはちゃんと志を持って行動している。スラムクリアランスされた九龍城、天臺屋スラム、ケージハウス、ボートピープル、そして共産党員になった教授と、要素があまりに盛沢山すぎるが、当時の香港の混沌とした状況を描きながらエンタメとしても成功しているので、力業だなあ、と感心。


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