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憧れの南洋 [本]

 藤田知浩編『外地探偵小説集 南方篇』読了。

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 グレゴリ青山さんがイラストを描いているという話で、借りた。憧れの南洋。さすがに大時代な感じは否めないが、当時のフィリピンやボルネオ等の様子がよくわかり、その中での日本人のスタンスもよくわかる。小説としては、やはり最後の陳舜臣のが別格の面白さ、格調高さ。郁達夫にはあまり注目したことはなかったが、目からうろこ。

 成田聡子『えげつない! 寄生生物』読了。

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 生きるためとはいいながら、何ともすさまじい寄生生物たち。カマキリを入水に誘うハリガネムシの存在は知っていたけれど、それをはるかに上回るエメラルドゴキブリバチやブードゥー・ワスプの恐ろしさ! イモムシも、ゾンビにされてはたまらん。話はだんだん発展して、人間をも操るウィルスに話が及び、あとがきまで含め、とても怖い。

 中村元『水族館哲学 人生が変わる30館』読了。

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 紹介されていた30館のうち14館は行っているので、まあまあだな、と思う。まだまだ行っていなくて面白そうな場所(水族館に限らないが)がいっぱいで、楽しみがわいてくる。GAO、かもすいあたりはもう一回行きたいけど、凄く不便な場所なんだよなあ。そこがまたいいんだけど。


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コメント 2

溺愛猫的女人

成田聡子『えげつない! 寄生生物』は読みます。ハリガネムシはマジ怖いですよね。こんな生命がいるって生き物ってすごいなと思います。

by 溺愛猫的女人 (2022-04-29 20:11) 

あーる

溺愛猫的女人さん
すべては生きるため、とはいえ、凄い手段を使う虫がいるなあ、と驚くばかりです。
by あーる (2022-05-02 08:42) 

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