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面白かったり考えさせられたり [本]

 近藤康太郎『アロハで猟師、はじめました』読了。

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「アロハ」だけに引っ張られて、のんびりした感じの本かな、と思ったら、命を取ることで生きている人間の存在を考えさせられる深い内容だった。兼業猟師で兼業農家、本業はライターとしている作者だが、周りの人が見るに見かねて(?)よく助けてくれていて、その交流もまた面白い。それにしても、日本で狩猟免許を取るなんて、読むだに大変で面倒くさいものなのだと思い知らされた。それにやっぱり、解体ができないとねえ。

 宮部みゆき『きたきた捕物帖』読了。

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 宮部先生の人情ミステリの真骨頂。面白くてほろりとさせられ、しかも人物が皆非常に魅力的だ。ちょっと謎のある人物もいるし、これは絶対シリーズにしてもらわないと。これからも期待。

 原田ひ香『三千円の使い方』読了。

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 経済の視点から見た人間の成長ドラマというか……とても面白かった。でもなあ、家計簿もつけられないし、投資もハードル高いし……まだまだ遠い世界かも。

 近藤史恵『私の命はあなたの命より軽い』読了。

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 何となくちょっとこの作者の感じと違うな、と思ったが、最後にはちゃんと毒が利いていて安心した。ミステリの要素もあるし……ただ、ちょっとばかりこれはイヤミスの類かも。


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コメント 4

溺愛猫的女人

狩猟は無理ですが養蜂は一度やってみたいと思います。
by 溺愛猫的女人 (2022-06-12 20:30) 

あーる

溺愛猫的女人さん
オーストラリアの道場の人が、庭で養蜂を始めたらしいです。もともと野生児っぽい人でしたが……家族、刺されないのかな。
by あーる (2022-06-14 09:16) 

sana

「きたきた捕物帳」は前に図書館で借りて読みました。とてもよかったです~。
「3千円の使い方」はどんなのだろう?と思ってました。
近藤史恵さん、好きですが、やや暗めのもありますねえ^^
by sana (2022-06-14 16:00) 

あーる

sanaさん
『きたきた……』『三千円……』は、気に入りました。近藤史恵さんは個人的に自転車シリーズのイメージが強かったので、こういうのもあるんだ~! と、また新たな作品を読ませていただいた感じです。
by あーる (2022-06-15 10:10) 

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