再び田代島へ(その2) [旅行]
翌朝は、前の晩お腹いっぱいで9時には寝てしまったので、早起きしちゃいました。朝食の7時まで、お外をお散歩です。
納豆とか海苔とか生卵みたいな定番は一切なし。切り身はタラです。左側の小さい器に塩うにが入っていて、これだけでもご飯がいくらでも食べられる。お味噌汁に入ったふのりは今シーズン取った生で、乾燥させないと赤くはならないとのこと。ごちそうさまでした。
小さい島だからか、いろいろな民宿が食材を融通しあっているようです。カニやツブ貝のような生きた食材は、籠に入れて港の縁に吊るして海水に浸けておいたものを引き上げて使うようでした。
港で、昨日のやさしいお兄さんにまた会いました。ちょっと話をしてみたら、なんと仙台のご出身で、私の実家のすごく近くに住んでいらしたとのこと。すごい偶然で盛り上がったりして。でも、きっとゆうに10歳は若いと思うけど。
朝、宿のご主人が一所懸命手書きのポスターを作っていました。今日からGW本番ということで、お昼にマンガアイランドにしらす丼やひじきカレーを届ける出前サービスをするらしい。カラーコピーなんかないので、ひたすら手書きです。それを、やさしいお兄さんが船長さんにお願いして、船内に貼らせてもらうようです。
前日もそうだったのですが、田代島を訪れる観光客はたいていにゃんこ目当てだと思うのですが、みんな日帰りをしてしまって、お泊りは松島かどこかに行ってしまうようです(中国人の二人もそう言っていました)。松島もいいけれど、田代島では民宿に泊まらないと、こんなおいしいお料理は食べられないのになあ。
朝一番の船だったので、乗っているのは地元の方ばかり。おじいさんおばあさんが空いた座席に大胆に横たわっていたりします。
ポスターを見たおじいさんが、「シラス丼800円! たげー! おれなら食(か)ねなあ!」なんてげらげら笑っていましたが……まあ、観光客相手なんだからさ、ちょっとは儲けなくっちゃ。
ちなみに我々の泊まった民宿はあれだけごちそうが出て一泊二食で8500円です。すごいぞ、田代島。なんだか申し訳ないような値段です。
ブルーライナーを降りて、石巻駅へ。震災で寸断された仙石線ですが、まず石巻⇒矢本を乗って、そこから松島海岸駅までの代行バスに乗り換えです。
その後は母親の施設を見舞い、横浜に戻ってきました。
母親は、なんだか猫マスターの来ていた黒い猫Tシャツが気に入ったようです。黒字に白で猫が15匹書いてあるやつ。
このお散歩で猫マスターのを奪ったのはこの子
ころんころん、として
もう、めろめろです
確かに、すごい美猫ちゃん
ぼくだって……()
ねえさんと同じくらい可愛いやい()
ホントだね
この子は今一つ近寄る勇気が出ないようです
7時からの朝食。シンプルかつ美味しい
納豆とか海苔とか生卵みたいな定番は一切なし。切り身はタラです。左側の小さい器に塩うにが入っていて、これだけでもご飯がいくらでも食べられる。お味噌汁に入ったふのりは今シーズン取った生で、乾燥させないと赤くはならないとのこと。ごちそうさまでした。
港にはいろいろな民宿の人が来ていました(もさりげなくいる)
かきいれ時のGWの食材をしっかり用意しておくようです
小さい島だからか、いろいろな民宿が食材を融通しあっているようです。カニやツブ貝のような生きた食材は、籠に入れて港の縁に吊るして海水に浸けておいたものを引き上げて使うようでした。
港で、昨日のやさしいお兄さんにまた会いました。ちょっと話をしてみたら、なんと仙台のご出身で、私の実家のすごく近くに住んでいらしたとのこと。すごい偶然で盛り上がったりして。でも、きっとゆうに10歳は若いと思うけど。
帰りはブルーライナー。こちらの方が高速
朝、宿のご主人が一所懸命手書きのポスターを作っていました。今日からGW本番ということで、お昼にマンガアイランドにしらす丼やひじきカレーを届ける出前サービスをするらしい。カラーコピーなんかないので、ひたすら手書きです。それを、やさしいお兄さんが船長さんにお願いして、船内に貼らせてもらうようです。
前日もそうだったのですが、田代島を訪れる観光客はたいていにゃんこ目当てだと思うのですが、みんな日帰りをしてしまって、お泊りは松島かどこかに行ってしまうようです(中国人の二人もそう言っていました)。松島もいいけれど、田代島では民宿に泊まらないと、こんなおいしいお料理は食べられないのになあ。
さて、そろそろ出発ですか
船内の目立つところに貼ってくれました
朝一番の船だったので、乗っているのは地元の方ばかり。おじいさんおばあさんが空いた座席に大胆に横たわっていたりします。
ポスターを見たおじいさんが、「シラス丼800円! たげー! おれなら食(か)ねなあ!」なんてげらげら笑っていましたが……まあ、観光客相手なんだからさ、ちょっとは儲けなくっちゃ。
ちなみに我々の泊まった民宿はあれだけごちそうが出て一泊二食で8500円です。すごいぞ、田代島。なんだか申し訳ないような値段です。
ブルーライナーを降りて、石巻駅へ。震災で寸断された仙石線ですが、まず石巻⇒矢本を乗って、そこから松島海岸駅までの代行バスに乗り換えです。
石巻の街にあった古いけれどモダンな建物
駅の構内にも故・石ノ森先生のキャラの絵や像が
瑞巌寺のシロちゃん、健在でした
松島で、久々に正しくこんな写真撮ったりして
おさかな市場でおつまみセット
その後は母親の施設を見舞い、横浜に戻ってきました。
母親は、なんだか猫マスターの来ていた黒い猫Tシャツが気に入ったようです。黒字に白で猫が15匹書いてあるやつ。
猫マスターの買ったお弁当。ちょっと美味しそう
再び田代島へ(その1) [旅行]
5月1日(金)は会社をお休みして、朝早くから新幹線で仙台へ。仙台駅からは宮城交通の長距離バスに乗り換え、石巻に向かいます。まだ仙石線が完全復旧していないため、今のところ乗り換えなしに行ける交通手段はバスなのです。
石巻駅前からタクシーに乗り換え、離島に行く網地島ラインの乗り場に向かいます。
石巻を12時に出港して、田代島にある二か所の港のうち、われわれの目指す大泊に着くのは12時53分。ゆっくりした船です。さして揺れもせず、お天気も最高でした。
さて、猫の楽園・田代島を訪れるのは我々は2回目です。最初の時は2009年の夏で、その時は仁斗田の民宿に泊まって、美味しいものをたくさん食べ、猫と戯れてさんざんいい思いをしましたが、なにしろあの震災の前。震災では牡蠣の筏がひどく被害を受けたという田代島、どうなっているのかちょっと心配でしたが……
船の発着所は、一部損傷した箇所が残っているようでしたが、ちゃんと直っています。
民宿の方が迎えに来てくださっていたのですが、その場所は本当に大泊港の目と鼻の先……
まだ時間も早く、奥様が石巻の方に買出しに行っていて部屋が片付かないとのことで、荷物だけ置いて島をお散歩することにしました。
小さな島で、大泊からもう一つの港の仁斗田までは、緩やかな坂道を歩いても2キロ程度です。
ちなみにロッジのデザインやペインティングは、里中満智子、ちばてつや、志賀君江、御茶漬海苔、木村直己の諸先生方だそうです。窓から中をのぞくことができましたが、建物は古くても、十分使用に耐えるロッジのよう。ロッジ群の真ん中には共用設備としてのセンター棟が置かれていて、そこにシャワーがあったり、貸出用の調理器具等があったりするようです。電気自動車の充電設備もありました。
仁斗田の港まで行って引き返し、山道を歩いていたら、大泊の港で会ったお兄さんがトラックに乗ってやってきて、「はま屋まで戻るんでしたら、荷台に載せていきましょうか?」と言ってくれました。夕食の7時まではまだけっこうあったので、ありがたいお申し出でしたがお断りしました。やさしいなあ。
歩いている途中で中国語が聞こえました。女子二人連れで、熱心に花や猫の写真を撮る二人。話しかけてみると、北京出身と福建出身の二人連れの若い女の子。北京の子は日本は初めて、福建の子は今横浜の研究所に勤めているという。「なんでこの島の子と知ったの?」と聞くと、北京の子が「ネットで調べたの」とのこと。彼女は立派なデジ一を持っていて、撮った猫写真をたくさん見せてくれました。「猫好きなの?」と尋ねると、「ううん、写真が好きなの」ときっぱり言われましたが……にしても、初めての来日で田代島とは、マニアックな!
宿に帰ると、奥様が最終の船で帰ってこられたところでした。お部屋の片づけをやっていただいている間に、旦那さんが飼い猫たちにご飯をあげるというので、見学。
とはいえ、この子たちもちゃんとお相伴にあずかっていたようですが。
さて、にゃんこのお食事タイムが終わると、いよいよお待ちかね、人間のご飯です。
伯楽星の純米吟醸を選ばせていただきました。宿のご主人、かなりのお酒好きのようで、全部のお酒についてさらっと解釈していただきました。民宿でこれほどのお酒を見たのは初めてかも。
夜7時ころから食べ始めたのですが、8時近くになって生シラスが届いたというので、それも出してくださいました。
あれれ? 江ノ島の料理屋なんかで食べたシラスと全然違うよ? 歯ごたえといいなんといい……別物です。さすがは獲れたてだなー、と感心。
ワカメしゃぶしゃぶも、弟がよく南三陸のボランティアの時に食べると言っていたのですが、正直よくわかっていませんでした。食べてみたら、厚みがあってしっかりしていて、とんでもなく美味い!
ご主人は「残してもいいよ」なんておっしゃったのですが、悔しいので98%間食したと思う。いやあ、食った食った。それにしても、全部海で獲れたものばかり。海の幸は奥が深いなあ。
どうにもこうにもお腹いっぱいで、よろよろ階段を上って、寝ました。
石巻駅前からタクシーに乗り換え、離島に行く網地島ラインの乗り場に向かいます。
行きの船はマーメイド号
石巻側の営業所にはにゃんこが飼われていました
向こうの連中によろしくにゃ、むしゃむしゃ()
石巻を12時に出港して、田代島にある二か所の港のうち、われわれの目指す大泊に着くのは12時53分。ゆっくりした船です。さして揺れもせず、お天気も最高でした。
さて、猫の楽園・田代島を訪れるのは我々は2回目です。最初の時は2009年の夏で、その時は仁斗田の民宿に泊まって、美味しいものをたくさん食べ、猫と戯れてさんざんいい思いをしましたが、なにしろあの震災の前。震災では牡蠣の筏がひどく被害を受けたという田代島、どうなっているのかちょっと心配でしたが……
港にある看板
港ではすぐににゃんこのお出迎え
船の発着所は、一部損傷した箇所が残っているようでしたが、ちゃんと直っています。
民宿の方が迎えに来てくださっていたのですが、その場所は本当に大泊港の目と鼻の先……
お世話になった民宿「はま屋」さん
なんでも23匹飼っていらっしゃるとのことで……
とっても人懐こい子がいたりして
まだ時間も早く、奥様が石巻の方に買出しに行っていて部屋が片付かないとのことで、荷物だけ置いて島をお散歩することにしました。
小さな島で、大泊からもう一つの港の仁斗田までは、緩やかな坂道を歩いても2キロ程度です。
道沿いにはきれいなシダが茂っていたり
菜の花(?)がやたらでかかったり
昔の小中学校の名残
今は使われない校庭に八重桜が咲いていました
猫は
いろいろなところにいるのですが
基本的には民家のそばにいます
猫神社
なぜか神社の番をするように社のそばにいた子
神社の周辺には民家はないのにねえ
レオン君似の子はやっぱり恥ずかしがりや?
もっさもさです
マンガアイランドという広場
ここには漫画家数名のデザインしたロッジがあります
これはわかりやすい
二階の室内にこんな絵も描かれているし
ちなみにロッジのデザインやペインティングは、里中満智子、ちばてつや、志賀君江、御茶漬海苔、木村直己の諸先生方だそうです。窓から中をのぞくことができましたが、建物は古くても、十分使用に耐えるロッジのよう。ロッジ群の真ん中には共用設備としてのセンター棟が置かれていて、そこにシャワーがあったり、貸出用の調理器具等があったりするようです。電気自動車の充電設備もありました。
仁斗田の港まで行って引き返し、山道を歩いていたら、大泊の港で会ったお兄さんがトラックに乗ってやってきて、「はま屋まで戻るんでしたら、荷台に載せていきましょうか?」と言ってくれました。夕食の7時まではまだけっこうあったので、ありがたいお申し出でしたがお断りしました。やさしいなあ。
いろいろなところで出会った猫たち
歩いている途中で中国語が聞こえました。女子二人連れで、熱心に花や猫の写真を撮る二人。話しかけてみると、北京出身と福建出身の二人連れの若い女の子。北京の子は日本は初めて、福建の子は今横浜の研究所に勤めているという。「なんでこの島の子と知ったの?」と聞くと、北京の子が「ネットで調べたの」とのこと。彼女は立派なデジ一を持っていて、撮った猫写真をたくさん見せてくれました。「猫好きなの?」と尋ねると、「ううん、写真が好きなの」ときっぱり言われましたが……にしても、初めての来日で田代島とは、マニアックな!
宿に帰ると、奥様が最終の船で帰ってこられたところでした。お部屋の片づけをやっていただいている間に、旦那さんが飼い猫たちにご飯をあげるというので、見学。
お父さんだ!(……)
わーい、わーい(……)
まさに、猫まっしぐら……
大きなお魚を煮たようなのをあげていました
ひゃー、うめえ()
これは、遠目で見ているよそのおうちの猫
とはいえ、この子たちもちゃんとお相伴にあずかっていたようですが。
さて、にゃんこのお食事タイムが終わると、いよいよお待ちかね、人間のご飯です。
なんという充実した地酒コレクション!
伯楽星の純米吟醸を選ばせていただきました。宿のご主人、かなりのお酒好きのようで、全部のお酒についてさらっと解釈していただきました。民宿でこれほどのお酒を見たのは初めてかも。
これで全部じゃないのです
でっかいのはタラのかぶと焼き
アイナメ、ツブ貝、タラのこぶ締め、メバルだったかな
煮魚はソイ
タラのフライ
珍しい! タラのお刺身
タラの肝
タラの胃袋
新鮮なワカメはしゃぶしゃぶで
浮かれるおねえさん
夜7時ころから食べ始めたのですが、8時近くになって生シラスが届いたというので、それも出してくださいました。
うわー、ピッカピカだあ
なんて豪華なシラス丼
あれれ? 江ノ島の料理屋なんかで食べたシラスと全然違うよ? 歯ごたえといいなんといい……別物です。さすがは獲れたてだなー、と感心。
ワカメしゃぶしゃぶも、弟がよく南三陸のボランティアの時に食べると言っていたのですが、正直よくわかっていませんでした。食べてみたら、厚みがあってしっかりしていて、とんでもなく美味い!
ご主人は「残してもいいよ」なんておっしゃったのですが、悔しいので98%間食したと思う。いやあ、食った食った。それにしても、全部海で獲れたものばかり。海の幸は奥が深いなあ。
どうにもこうにもお腹いっぱいで、よろよろ階段を上って、寝ました。
寝室に飾られた大漁旗