花を思い出す [本]
井上ひさし『東慶寺花だより』読了。
映画化もされたが、尊敬する井上先生の最晩年の作品。が、やはりやはりどこまでも軽妙洒脱で、人間愛もありつつ、実は強い女性を若干揶揄してみたりと面白いのだった。特に、今年は東慶寺に紫陽花を見に行ったこともあって、それぞれの章の名前になっている花がいちいち目に浮かぶ。イワタバコ、可憐だったなあ。
志村有弘『図説そんなルーツがあったのか 妖怪の日本地図』読了。
妖怪の絵自体は、小さいときから妖怪図鑑を読み漁ってきた自分には特に目新しいものはなかったと思うが、民俗学や各地の土俗的な宗教観と絡めて描いたのがちょっと新しい。読みこむとかなり資料的な価値がありそう。
小路幸也『東京バンドワゴン』読了。
なんかもうちゃんと映画になっていたんだな。確かになんというか、懐かしのホームドラマだ。ほんのちょっとミステリっぽい事件の味付けも利いている。最後にちょっとだけ死の影もちらつかせるところが、昔とは違う問題提起があるかな。面白かったけど、若干現実味はないような……
映画化もされたが、尊敬する井上先生の最晩年の作品。が、やはりやはりどこまでも軽妙洒脱で、人間愛もありつつ、実は強い女性を若干揶揄してみたりと面白いのだった。特に、今年は東慶寺に紫陽花を見に行ったこともあって、それぞれの章の名前になっている花がいちいち目に浮かぶ。イワタバコ、可憐だったなあ。
志村有弘『図説そんなルーツがあったのか 妖怪の日本地図』読了。
妖怪の絵自体は、小さいときから妖怪図鑑を読み漁ってきた自分には特に目新しいものはなかったと思うが、民俗学や各地の土俗的な宗教観と絡めて描いたのがちょっと新しい。読みこむとかなり資料的な価値がありそう。
小路幸也『東京バンドワゴン』読了。
なんかもうちゃんと映画になっていたんだな。確かになんというか、懐かしのホームドラマだ。ほんのちょっとミステリっぽい事件の味付けも利いている。最後にちょっとだけ死の影もちらつかせるところが、昔とは違う問題提起があるかな。面白かったけど、若干現実味はないような……