返却

みなさま、レオン君に温かいお励まし、本当にありがとうございました

あれ？　マーリィ、高いところに登ってるね

レオン兄ちゃんが来てるの（マ）

　レオン君、21日の午後に荼毘に付し、清らかな骨になっておうちに戻ってきました。可愛い写真がいっぱいあるから、遺影に迷っちゃいそうだなあ。
　溺愛猫的女人さんが、お見舞いにネズミちゃんを送ってくださいました。

楽しいわあ（マ）

おかげさまで、大のお気に入りです

ほかにもおやつなど、本当にありがとうございました。

ぺこり！　m(__)m（マ）

酸素室、今日返却しました

　肺に膿がたまって呼吸がしづらくなったレオン君の緊急時の保険としてレンタルしていたのですが、結局ほとんど使いませんでした。マーリィがこうして遊びで入っている時が一番多かったかな。でも、これに入って苦しむ様子なんか見たくなかったので、まあ、それはそれでよかったのか、と。

　紋次郎は19日に入院させ、21日にお見舞いに行きました。結局、全抜歯になったとのこと。抜いた歯を見せてもらいましたが、歯垢がかなりの部分を覆っていたり、小さい歯は溶けかかったようになっていたりで、かなりひどい状態だったようです。しばらくは点滴等で栄養を取らなければならないので、少なくとも1週間程度は入院になりそう。その間、うちは女子猫ばかりです。

今日の女子会、何飲む？（ポ）

どぶろく、飲んでみたい……（マ）

タグ：マーリィ ネズミちゃん 酸素室 女子会 ポン

中国の悲しみ

　余華著・飯塚容訳『死者たちの七日間』読了。

　これ一冊で、現代中国の（特に都市部）の抱える問題がすべて理解できると同時に、小説としてもかなり優れている。それにしても、なんでこんなに中国現代文学にはラテンアメリカ文学の影響があるのかしら……と思う。まるでガルシア・マルケスみたいな香り。
　拝金主義、売春、地上げ、食品問題、そしてどうしようもない貧富の格差……これらの問題をすべて入れ込んで、これほど読める作品を作るなんて！　と、ただただ、感心してしまった。悲しい話だけれども。
　原題は『第七天』。そのまま訳せば「七日目」でしかなく、キリスト教的な裏の意味があるらしいけれども、作者は訳者を尊重したという。まあ、この方がわかりやすいよね。

　葉室麟『蜩ノ記』読了。

　すがすがしくも悲しい名作。一気に読んでしまって、ちょっともったいなかったかな。
　

タグ：時代物 葉室麟 長編 蜩ノ記 余華 飯塚容 死者たちの七日間

ありがとう

　今朝、布団の中で静かにしていたレオン君に、「早く帰るから待っててね」と声をかけました。が、心の中では、「本当に苦しかったら、楽になってもいいんだよ」と語りかけて出勤しました。
　今日中に仕上げようと思った仕事が終わらず、何とか明日までにしてもらって家路を急ぐと、途中で猫マスターから「至急帰れ」とメール。息を切らせてバス停から家まで走りました。
　ドアを開け、寝室に降りると、箱にタオルを敷いて寝かせてもらったレオン君の傍らに、涙を流す猫マスターが座っていました。
　いつ亡くなったのか、体はもう硬かったけれど、目をあいた顔はまだまだかわいくて、今にも動き出しそうでした。
　泣けて泣けて、どうにも仕方がありませんでしたが、FIPでの亡くなり方は、いろいろな人のブログの愛猫闘病記を見ると、かなりつらそうです。それを思うと、レオン君が自分からご飯を食べなくなったのは、賢い選択だったのかもしれない……想像でしかありませんが。
　嵐の夜に仙台の実家で網に引っ掛かり、近所の人の通報と民生委員さんの活躍によって救出されたレオン君。さらにご近所の方にしばらくかわいがって面倒を見ていただき、その後弟が新幹線に乗せて連れてきてくれました。本当にいろいろな人の手を経て、私の元にやってきた子でした。

ブログ初登場のシーンは、この小さな背中

ぼく、レオン（レ）

故・福姐さんにご飯を取られたり

トイレの失敗もありませんでした

よく遊んで

すくすく育って

ダイニングテーブルから冷蔵庫に飛べるのはレオン君だけ

可愛い妹ができて案内したり

取っ組み合いしたり

とっても楽しかったのに

早すぎて、残念だったね……

　明日の午後は何とか休みを取って、荼毘にふす予定です。
　今は病の苦しみから逃れて、また軽やかにそこらを走り回っているのでしょうか。よし、よし。しばらく楽しんだら、また生まれ変わって、きっときっと、おねえさんのところに来てちょうだいね。
　3年と少しの短い期間でしたが、楽しい時間を本当にありがとう。

タグ：福 マーリィ レオン

もう少しでも

　今日は久々におやすみ。

レースのカーテンの中でまどろむマーリィ

　朝から紋次郎を病院に連れていきました。麻酔をして口を開けてみるまでは、どの程度抜かなければいけないか判断できない、とのことなので、退院の見込みがわかるのは木曜日以降とのこと。菌を抑え込むためのインターフェロンのお注射及麻酔中の爪切り（生まれて初めてか？）もお願いして、病院にお預けしました。そうすると、お見舞いに行けるのも木曜日以降かな。抜歯手術の前に血液検査を行い、もし問題があればお電話をいただけるとのこと。紋次郎、がんばれー！　退院したら、いっぱい美味しいものを食べようね。

というわけで、今日のおやつタイムは女子だけ

レオン君は、昼過ぎからは寝室でおとなしくしていました

とうとうご飯を食べなくなってしまいました

　土曜日に病院で腹水を200cc抜いてもらいましたが、エコー検査をした結果、残念ながらかなり病状が進んでいるようです。昨日猫マスターが買ってきてくれたシュークリームの生クリームを、ちょっとなめることはできるようですが……痩せてしまって……。見た目、今のところ苦しそうでないのは救いですが……この段階だと、もうできることはないのかもしれません。もう少しだけでも一緒にいてほしいのですが。
　昨夜はおねえさんがリビングに布団を敷いて寝ました。そうすると、そんなときに限って寝室に行って、4猫猫マスターと一緒に寝たりするのです。とはいえ、明け方目を覚ました時には、お布団の上にレオン君が載っていてくれました。いい子だね。

タグ：紋次郎 レオン ポン マーリィ シュークリーム

あの汚い河

　婁燁監督『ふたりの人魚』（原題：『蘇州河』）を観る。

　2000年の作品ということで、もう浦東の東方明珠はある。だが、まだまだどぶ川の蘇州河のにおいがプンプンと漂う薄汚い上海を思い出させる映画。ちょっとクリストファー・ドイルくさい色合いだったりするけれども、あの時代の上海の混とんと退廃が全体を覆っていて、割とよかったりして。
　それにしても、主演女優の周迅は、やっぱりとんでもない女優だなあ。『画皮』にも出ていたっけ。

タグ：ふたりの人魚 周迅 婁燁 上海

雨⇒雪⇒雨

　昨夜は激しく雨が降って、しかもどんどん寒くなりました。

よっしゃ、よっしゃ。ふふふふ（猫マ）

お兄さん、寒いですねえ（紋）

　いつもならおねえさんにやって来る紋次郎が、猫マスターにすがっています。猫マスター、喜色満面なのです。
　というわけで、朝になると……

ねえ、窓の外が明るいわよ（マ）

真っ白くなってる！（マ）

マーリィは、こんなのは生まれて初めて見るんだね

えらいこっちゃ……

　ガラスを滑り落ちてきた雪があるので、うちのバルコニーはよそよりも積もって見えますが……いやあ、今朝は大変だった。東急線がめちゃめちゃな運行状態で、回り道をしながら会社に出勤で来たのが11時……寒いし疲れたし……午後から外部との打ち合わせがなかったら、休んだのにー！

レオン君、食欲が落ちてきてしまいました

　レオン君は人間の寝室ではなく、たいてい上の部屋のリビングで寝ているので、今夜からおねえさんもお付き合いすることにしようかな。

あら、これいいわね（ポ）

それはおねえさんのだよー！

　あるはずの寝袋が見つからなかったので、普通にお布団を持ってきてみました。明日はようやく代休が取れるしね。

タグ：レオン ポン マーリィ 雪 布団

薄いのか？

　小川糸『つるかめ助産院』読了。

　これも知らない間にドラマ化されたりしているようだが……『食堂かたつむり』の方がまだよかったかなあ。……小川糸さんは、自分のブログで検索したら、これを入れて3冊読んでいるようだけれど、どれもストーリーが頭に残らない。なんか薄味なのか、自分と関係のない世界だからか……

タグ：小川糸 つるかめ助産院

やさしいひと

　米原万理『終生ヒトのオスは飼わず』読了。

　2006年に亡くなった著者のエッセイ集。これ以前に『ヒトのオスは飼わないの？』があると思うが、そちらは読んでいない。通訳の仕事をネタにした著書も多いが、こちらは愛情あふれる彼女の人以外のオス、メスとの交流を描いたエッセイ。忙しい人なのに、こんなにたくさんの犬や猫の面倒を見ていたのだな。56歳で彼女が亡くなってからの、彼女の育てていた犬、猫たちの行方もちゃんと書いてあって、安心した。

タグ：米原万理 終生ヒトのオスは飼わず 通訳 エッセイ

一周忌

　昨日１月16日は、福ちゃんの一周忌でした。去年はもっと寒かったような気がするけど。

もっさもさで

なさぬ仲とはいえ養子の紋次郎とは大の仲良し

　人間にはいわく言い難い恨みがあると見えて、なかなか打ち解けてはくれませんでしたが、対猫になると、誰とでもうまくやれる優しい子でした。今頃はどこかで生まれ変わって戻ってきているかな。

マーリィは会ってないよね

お盆の時にお会いしました（マ）

ふわふわ猫さんでした（マ）

何か話した？

キョーコートッパとか、マンビキとか……（マ）

……え？

　……シャバにいた時はいろいろあった福ちゃんでしたが、武勇伝はあまり披露しないでほしいものです。

　おまけ　

一階にレオン君、中二階にマーリィ

タグ：福 紋次郎 一周忌 猫村親子 マーリィ テーブル

久々、三島文学ですが

　三島由紀夫『命売ります』読了。

　ちょっとイメージの違うエンタメ小説。なんとなくベルモントとかそのへんのヌーベルバーグな感じ。面白いけれど、主人公はドラマに翻弄されて、最後はちょいと気の毒だ。

タグ：命売ります エンタメ 三島由紀夫