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亡き作家の人情ものと [本]

 宇江佐真理『ひょうたん』読了。

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 つくづくいい作家を早くに亡くしたと思う。こうした人情ものは、作家が円熟していけばまた更に面白みを増すのだと思うのだけれど……。この、いつまでも友達と遊んでいたかったのに……的な終わり方が、せつない。

 畑中章宏『災害と妖怪--柳田国男と歩く日本の天変地異』読了。

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 3.11のあの災厄の後、残された人たちはたくさんの幽霊に出会っているという……その怪談をまとめた本もあるが、この本はそういうわけでもない。在野の民俗学者の方の書かれた本。遠野の話や、今はなき釜石常楽寺の板絵等の話も書かれていたが、そんなに知らなかった! びっくり! という内容も書かれていなくて、ちょっといまいち。


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