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チャイナファンタジーだが [本]

 森福都『琥珀枕』読了。

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 中国の蘭陵県を舞台としたミステリ仕立てのチャイナファンタジー。ちょっと要素が盛りだくさん過ぎるのか、理詰めすぎるのか、よく考えられているのだと思うけど、全体的にすごく面白くはない。女の人面瘡の出るやつがエロでちょっと面白かったかな。すっぽんの化け物とか、まあアリそうなんだけど……南伸坊の『チャイナファンタジー』みたいに、置いて行かれる感じの方がむしろ面白いかも(個人比)。

 マニュエル・プイグ『リタ・ヘイワースの背信』読了。

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 うーーん、やっぱりなんだかよくわからない。同じプイグでも、『蜘蛛女のキス』あたりはもうちょっとわかりやすかった気がするけど……こちらは映画にもならないだろうなあ。それにしても、この文字の級数と字組の細かさは、もはや嫌がらせとしか思えないぞ。でも、こうしないととんでもないページ数になったのかなあ。ラテンアメリカ文学なんて、そんなに部数は伸びそうにないし。でも、読みづらい。


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