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帰省して [イベント]

 ここのところ施設にいる母の食べ物を飲み込む力が弱くなって、口から栄養を摂るのが難しくなってきたという知らせがありました。このままでは衰弱して早晩呼吸が止まるかも……というので、先週火曜日から急遽帰省[新幹線]し、実家[家]に待機しました。
 コロナウイルスのせいで、3月からは家族も施設内に立ち入ることができなくなりました。が、火曜日の時点では、特別に施設の入り口脇の談話室に母を車いすで運んでもらって、わずかに私と弟は面会することができました。
 ここ数年は認知症の症状が進み、面会に行っても会話はおろか、こちらをまともに見てくれることもあまりなかったのですが、なぜかこの時ばかりは目を見開いて、もしかしてこちらがわかっているのかな、というような表情を見せたのが驚きでした。
 翌水曜日も同じように面会させてもらおうと思ったのですが、フラットな車いすに乗せて談話室まで運ぶことが母の体にかなり負担をかけるのでは、と施設の方に言われてしまいました。
 木曜日になって、施設の方が何とかLINEのビデオ通話[モータースポーツ]を送るという工夫をしてくださり、私の携帯[携帯電話]の画面で母の顔を見ることができたのですが、その晩11時頃になって再び電話で知らせがあり、弟と一緒に車で施設に駆け付けると、呼吸が止まっていました。
 その後、お医者様が見えて死亡診断をしたのは翌日未明になりましたが、老衰というお見立てでした。表情から見るに、あまり苦しい思いもせずに最後を迎えられたようです。
 
 土曜日に通夜、日曜日に葬儀・出棺でしたが、コロナ騒ぎもあり、とてもシンプルで少人数の見送りでした。通夜振舞いも法要の後の会食もありません。
 それでも、通夜には猫マスターがガラガラの新幹線[新幹線]に乗って来てくれました。そして、最初はビビっていた従姉妹の二人も最終的には葬儀に来てくれて、出棺まで見送ってくれたのが少し良かったかな。

 通夜の後に猫マスター、弟と一緒に駅前の居酒屋で軽く飲みました[ビール]。仙台は緊急事態宣言はすでにあけ、飲食店も営業を再開しているところがかなりあるのですが、土曜の夜の時間で、その店のお客は我々三人だけでした。やっぱりトーホグ人は用心深い……

 母の認知症は、震災の年の10月に施設に入るどのくらい前から始まっていたのか、親不孝でちっとも帰らなかった私にはよくわかりませんが……たまーに帰省すると、「あんた太ったんじゃない?」と1日に50回くらい言ったり、知るわけのない母あてのはがきの差出人の名前を指さして、「あんたこの人知らない?」と同様に30回くらい言ったりして、いい加減にしろよ[むかっ(怒り)]と思っていたあたりから、もしかしたら始まっていたのかなあ。気づいたところで、それを止めることはできなかったのかもしれませんが……。

 いったん必要なものを取りに横浜に引き上げましたが、今週半ばからはまた仙台に戻って、相続手続きやら何やらで弟と一緒に駆けずり回らなければなりません。施設の部屋の片付けもしなくては。

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おねえさん、元気出してよ(紋)
元気ですよ


 5日ぶりに帰ると、ずーっと紋次郎がくっついていてくれました。寂しかったかな? ごめんね。

 紋次郎に似た猫がキャラになっているたんぽぽの里さんのバナーを張らせていただきます。
 うちのマーリィのお里です。クラウドファンディングに挑戦中。よろしかったら見てみてください。
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ちょっと古いかな [本]

 メアリ・H・クラーク『君ハ僕ノモノ』読了。

君ハ僕ノモノ.jpg

 母の本棚から借りて読んだ本だが、やっぱりちょっと古いのは否めない。なかなか読ませるけれど、ちょっと人時代前かな。ただ、この長編を69歳が書き上げたというのがすごいかも。


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