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せっかくの経済小説に…… [本]

 池井戸潤『アキラとあきら』読了。

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 いつもながら大長編でもサクサク読めて楽しい。知らない業界の話だし。っていうか、銀行業界とか、入らなくてよかったなあ(入れてくれないだろうけど)。絶対もう、こんなの無理無理。それにしても、こういう骨太な経済小説にどうしてこういうラノベ風の表紙にしちゃうんだろう。流行り?

 岡崎武志『上京する文學ー漱石から春樹まで』読了。

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 すべてのケースを「上京」とくくっていいのかという疑問はあれど、読み物としては面白かった。自分は本当の意味で「上京」者ではないけれど、東京生まれ東京育ちの人たちの、自分たちのすごいアドバンテージに何も気づいていない様子には時折イラっとさせられる。多くの人がまた、東京以外の場所って、「箱根の先ですか、手前ですか」みたいな感じなんだよな。井の中にいられる幸せな蛙。


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