ほんの一年前の出来事 [本]
方方 (著), 飯塚容 (翻訳), 渡辺新一『武漢日記:封鎖下60日の魂の記録』読了。
作者の方方は、名士でもあるし文聯の住宅に住んでいたりするので、決して「庶民」ではないが、「あの60日間」の武漢市民の生活の知恵や怒り、医療従事者や各団地の職員の努力に寄せる思いなど、作家らしく格調高い文体でリアルタイムに書かれたブログを翻訳してまとめた本。当局にどんどん削除されたりして大変ではあるが、この文章が「危険」とまでは、外部の人間には思えないけれども……恐れられるような影響力があるんだろうな。
しかしまあ、これがたった一年前の話とは! 武漢、一度しか行っていないが、あの町がロックダウン……想像もつかないが、それをやれるのが、良くも悪くも中国なんだな。
作者の方方は、名士でもあるし文聯の住宅に住んでいたりするので、決して「庶民」ではないが、「あの60日間」の武漢市民の生活の知恵や怒り、医療従事者や各団地の職員の努力に寄せる思いなど、作家らしく格調高い文体でリアルタイムに書かれたブログを翻訳してまとめた本。当局にどんどん削除されたりして大変ではあるが、この文章が「危険」とまでは、外部の人間には思えないけれども……恐れられるような影響力があるんだろうな。
しかしまあ、これがたった一年前の話とは! 武漢、一度しか行っていないが、あの町がロックダウン……想像もつかないが、それをやれるのが、良くも悪くも中国なんだな。
どんどん成長 [猫]
あっつぅぅ(ラ)
キッチンの床はひんやりして気持ちいいかな
うふぅ~(紋)
紋次郎も暑いんだねえ
あたしは外(ハ)
ハナちゃんは巧みに日陰に入っているな
ぐう……(み)
見事な、へそ天……
梅雨入り宣言もしないうちに、えらく暑くなりました。そのためか、シイタケなんかあっという間に……
どどーん!
買ってきて1週間もしないうちに収穫祭!
お料理の写真は撮り忘れてしまったのですが、猫マスターがシイタケ尽くしのお夕飯を作ってくれました。チーズ焼き、塩焼き、ほうれん草と卵を入れた炒め物……どれも美味しかったです。収穫した菌床、この後は2~3週間は休ませなければ。
さて、陸海空はうちに来て4日目
おなかすいたでちー!(空)
ああ、はいはい……ちょっと待ってね
こらこら、喧嘩するなよ
なかなか活発に動いています。来たばかりの時よりはずいぶん足取りがしっかりしてきました。
みんな、こっち向いて!
なかなか向いてくれませんが、右から陸・空・海です
頑張って大きくなって、まずはワクチン打てるようになろうね。
こんな世界が! [本]
林育徳著・三浦裕子訳『リングサイド』読了。
プロレスを愛する人たちを主人公にした台湾の連作短編。この小説が作者の大学の卒業制作というので、質が高いと思ったり。全体に漂うもの悲しさがなんとなく、故・エドワード・ヤンの映画の世界。中でも『おばあちゃんのエメラルド』が白眉。日本の古いプロレスフィルムを深夜に流す台湾のケーブルテレビ……故・三沢光晴がこんなところでまだ生きていたなんて!
梶村啓二『野いばら』読了。
ドラマにしてほしいなあ、NHKに、と思うようなロマンチックな小説。一気に読んだ。が、筆致はけっしてべたべたしたものではなく、あくまで静謐で品がいい。悲劇になるとわかっていながら……下手をするとハーレクインやらになってしまいそうな題材だけれども。懐かしのジョージ・チャキリスが出たラフカディオ・ハーンのドラマみたいな雰囲気かなあ、ちゃんと見てないけど。第三回日経小説大賞受賞作。
プロレスを愛する人たちを主人公にした台湾の連作短編。この小説が作者の大学の卒業制作というので、質が高いと思ったり。全体に漂うもの悲しさがなんとなく、故・エドワード・ヤンの映画の世界。中でも『おばあちゃんのエメラルド』が白眉。日本の古いプロレスフィルムを深夜に流す台湾のケーブルテレビ……故・三沢光晴がこんなところでまだ生きていたなんて!
梶村啓二『野いばら』読了。
ドラマにしてほしいなあ、NHKに、と思うようなロマンチックな小説。一気に読んだ。が、筆致はけっしてべたべたしたものではなく、あくまで静謐で品がいい。悲劇になるとわかっていながら……下手をするとハーレクインやらになってしまいそうな題材だけれども。懐かしのジョージ・チャキリスが出たラフカディオ・ハーンのドラマみたいな雰囲気かなあ、ちゃんと見てないけど。第三回日経小説大賞受賞作。
陸海空! [猫]
ものの4日で見事なきのこの山ができました。もうじき第1回目の収穫だな
猫マスターの作ったホヤの塩辛も美味しゅうございました
なんか蒸し暑いですねえ(ラ)
お、さらさらマット、さっそく使ってくれたね
ふふ(ラ)
あ、かわいい
と、突然ですが、ひょんなことからうちにこんな子たちがやってきました!
左から海・空・陸の三きょうだい(源氏名ですが)
とりあえず故・ポンちゃんが晩年視力を失ったときに使った療養ルームに入ってもらいました
まだ生後約1か月。今日健康診断に行きましたが、まだ性別もはっきりしません
姉妹なんじゃないかなあ、ということですが、まだお医者さんも「間違えるかも知らんから」と明言を避けたりして。
この三匹、5月半ばに猫マスターの実家の近くで生まれたのですが、いろいろあってお母さん猫と離れ、四匹いたうちの一匹は残念ながら亡くなってしまいました。
お世話をする人がいないこともないのですが、いろいろ事情があってそこのおうちでは面倒を見切れず、里親募集がかけられるようになるまでうちで面倒を見ることになりました。
今日の病院での診断では、ちょっと陸と海が結膜炎を起こしかけているかも、ということで、目薬をいただき、まだ小さくてワクチンなども打てないのでとりあえずインターフェロンを打ってもらいました。まだうちのほかの連中とは近づけられませんが、まずは一安心です。
何分にもまだ小さいので、毎日体重を量ること、調子が悪くなったらすぐに通院させることなど言われて病院を後にしました。
今日の計量では陸・海がともに230g、空が少し小さめで222gでした。
でも、家に戻ってみんなでバクバクご飯を食べているうちに、見る間にほかのきょうだいに追いついてきているような……子猫の成長って、すごいなあ。
まだ見てないけど [本]
山崎まゆみ『白菊-shiragiku-: 伝説の花火師・嘉瀬誠次が捧げた鎮魂の花 』読了。
長岡の花火大会の意味については、大林宜彦監督の映画を見て、なんとなく知っていたが、この老花火師のドキュメントを読んで、やっぱり行ってみたくなった。夜空に上がる純白の鎮魂の白菊……1990年にハバロフスクで打ち上げられたときの、ロシア市民の感動の嵐! そりゃあびっくりしたんだろうなあ。
長岡の花火大会の意味については、大林宜彦監督の映画を見て、なんとなく知っていたが、この老花火師のドキュメントを読んで、やっぱり行ってみたくなった。夜空に上がる純白の鎮魂の白菊……1990年にハバロフスクで打ち上げられたときの、ロシア市民の感動の嵐! そりゃあびっくりしたんだろうなあ。
今年もマタンゴ始めました [猫]
暑くて猫が伸びる季節になり
世の中、梅やラッキョウを漬けはじめる季節なのかもしれませんが
うちは、これです。こっちはシイタケの菌床
こっちは風呂場に置いたキクラゲ
キノコ、6月1日に届いて早速育て始めたのですが……
シイタケ、早!
キクラゲは発芽までに結構時間がかかるのですが、シイタケはもう、ちょっと目を離すとぐんぐん育っている! すぐ収穫だな、こりゃ。今年はこのほかに、榾木に生やすナメコもやってみようなんて企んでいます。
去年のブログを見たら、5月7日に別の会社からシイタケの菌床を買っています。そのときは、おうち生活がこんなに長引くなんてちっとも思っていなかったのですが……
ホントよねえ(ハ) 僕はまあ、これでもいいや(ラ)
僕も、お兄さんが毎日おうちにいるからいいな
おねえさんはそうでもないんだけどね
おまけ
猫マスターが今年もホヤをお取り寄せ
早速この一部を剥いて
ホヤパスタにしてくれました。美味しい!
今日は、ホヤの炊き込みごはんらしいです。楽しみだなあ。
パイオニアの孤独 [本]
桜木紫乃『緋の河』読了。
時代というか……カルーセル麻紀がモデルで新聞連載小説。ご本人は年齢もあってかあまりテレビでは姿を見ることがなくなったけれど、どんな世界でもパイオニアは大変なんだなあ、としみじみ。「精神的にも肉体的にも死ぬような苦労をしている」とはっきり言ってたし。今の時代のトランスジェンダーの若い人たちも、まだまだ生きやすいとは言えないと思うが。力作。
澤宮優『打撃投手』読了。
まさに子供のころからエースで四番みたいな人たちが、プライドを捨てて滅私奉公……日本にしかない職業だというのはよくわかる。ON、OHに貢献した時代の人たちの現役時代・その後の話など、一人ひとりとても丁寧に書いているのでちょっと長いが、本の終盤であの女川の星・中條君の軌跡が描かれていて、久しぶりに知り合いに出会ったような気がした。今も横浜に住んでいるのかなあ。
時代というか……カルーセル麻紀がモデルで新聞連載小説。ご本人は年齢もあってかあまりテレビでは姿を見ることがなくなったけれど、どんな世界でもパイオニアは大変なんだなあ、としみじみ。「精神的にも肉体的にも死ぬような苦労をしている」とはっきり言ってたし。今の時代のトランスジェンダーの若い人たちも、まだまだ生きやすいとは言えないと思うが。力作。
澤宮優『打撃投手』読了。
まさに子供のころからエースで四番みたいな人たちが、プライドを捨てて滅私奉公……日本にしかない職業だというのはよくわかる。ON、OHに貢献した時代の人たちの現役時代・その後の話など、一人ひとりとても丁寧に書いているのでちょっと長いが、本の終盤であの女川の星・中條君の軌跡が描かれていて、久しぶりに知り合いに出会ったような気がした。今も横浜に住んでいるのかなあ。