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なんか、いろいろですが [本]

 千葉一郎『ちばあきおを憶えていますか 昭和と漫画と千葉家の物語』読了。

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『キャプテン』『プレイボール』と、地味だけれども名作を生んだ、ちばてつやの弟、ちばあきお。41歳の若さで亡くなったちばあきおの生涯を息子が書いた本。もちろん、兄・ちばてつやが挿絵を担当。てつやの四兄弟がみんな何らかの形で漫画にかかわっていたのは知らなかった。地味な画風だし、内容なのになぜか読まされてしまう漫画だったなあ、と今思い出す。それにしても、ちばてつやの描いた弟の似顔絵、そっくりだなあ。

 養老孟司、中川恵一『養老先生、病院へ行く』読了。

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 18歳で亡くなった愛猫・まる。そして、50代以降一度も健康診断をしていなかった養老先生が、どうにもこうにも体調不良で医者にかかった。東大の解剖学教室にいた先生が、医療システムに取り込まれることが嫌で医者通いをしていないが、愛猫には死んでほしくはない。ただ、猫は死が近づいてもじたばたと生きようとはしない……様々な矛盾をはらんだ生と死と医療の問題が取り上げられていて、とても面白い本だった。まるちゃん、安らかに。

 吉川トリコ『少女病』読了。

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 少女小説家の母と娘たちの一家……なるほど、少女病とは言いえて妙な。女きょうだいもいないし、こういう家に育ったわけではないが(こんな家、ないし、普通)……激烈に面白かった。やっぱり吉川トリコさんは面白い!


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