ぐったり

　もうパリ五輪も秒読みで始まりますが、それにしても暑い！　パリは東京よりはましなのかもしれませんが、やっぱり暑さ対策は始めているようですね。

ま、マリン君……

ものすごく脱力しているなあ

　リビングはエアコンをつけているので、涼しいはずなのですが、やっぱり毛皮が厚いからねえ。幸いうちの子たちは暑くても食欲は落ちないようですが、人も猫も夏バテには用心しないと。

タグ：マリン

大ラッキー

毎日暑いわねえ（ル）

そんなところに入っているから……

で？　今度はどこ行くの？（海）

　7月最後（？）の添乗は、長野方面へ。事故や豪雨による土砂崩れのためにけっこう長いこと使えなかった阿智村のヘブンスそのはらと駒ヶ岳ロープウェーが、このツアーの前日になってようやく開通するというので、直前に急遽指示書に修正が入りました。打合せも長引いてしまった……
　かなり長い間代案で実施されていたツアー、すべてが元に戻ったのはいいのですが、何しろ天候に大きく左右される内容なので、最近の変りやすい天候には本当にひやひやです。突然の雷雨とかさ……勘弁してくれよう。過去の日報を見ると、運悪くそういう条件に当たってしまったツアーもあるみたいで、その時の添乗員さんは、「雷雨でロープウェーがいつ動くかわからない状況に」「お客様が数人帰りたいとおっしゃる」などの地獄に直面したらしく……ベテランさんならともかく、駆け出しの自分がそんなことになったらどうすればいいの～！！！　と、あまりにビビったせいか、出発の前夜はなぜかプロレスの試合に出ることになるという悪夢を見ました。ビビりすぎだな、自分。

　しかしまあ、いざ当日になったら、お客様の中に大変な強運の方がいらっしゃるのか、大晴天！　あずさで茅野まで行き、そこから現地のバス会社さんのバスに乗り換え、まずは赤沢森林鉄道に乗りに行きました。

　日本三大美林は青森の青森ヒバ、秋田の秋田スギ、そして木曽の木曽ヒノキ。赤沢森林鉄道は、伐採したヒノキの運搬に使われていましたが、モータリゼーションの波には勝てず、1975年にその運行を終えました。が、再び脚光が当たったのが、前々回の式年遷宮です。ヒノキ材の伐採で再び活躍し、その後今のような観光鉄道として整備がしなおされました（勉強した内容）。往復2.2キロの短い路線で、インドなら沿線からどんどん人が乗ってきそうなくらいスピードも遅いのですが、これが案外、なかなか楽しい。

左の機関車が古いアメリカ製のタイムボカンみたいなやつ。実際に客車を今引っ張っているのは右の白いやつ

トロッコ列車は、ヒノキの中を走ります。森林浴発祥の地だって

沿線の風景。緑と水がとてもきれいです

そのあとお夕飯に本場のおそばを食べて（これは乗務員用なのでつつましい内容）

　そのあとは、1月の脱索事故以来ずーっと運休していたスキー場ヘブンスそのはらへのロープウェーに乗り、星空観賞会へ。ここはスキー場を利用した広場で、芝生に寝転がって夜空を見上げ、星の説明を聞くことができます。これも曇っていたらどうにもならないところでしたが、満月が明るすぎて天の川は見えませんでしたが、涼しい原っぱに寝転がっての星空観賞、かなりご満足いただけたようです。ああ、よかった。

　ホテル到着は結構遅い時間でしたが、とにかく目的の一つが達成できて、皆さん上機嫌です。ああ、よかった。

　翌日も晴天！　今度は朝から食料を買いだして駒ヶ岳ロープウェーに向かいました。こちらも順調に40人全員が一つのゴンドラに乗って、千畳敷カールへ。

最高のコンディションです！

可憐な高山植物が咲く遊歩道を歩きます

　遊歩道と言っても、ウッドデッキが渡してあるような優しいものではなく、岩がゴロゴロしていてアップダウンもたくさんあります。が、普通に歩いて約40分のところ、千畳敷カールでの時間は昼食を含め約2時間取っていたので、あまり足の良くない方、スピードの遅い方にも十分時間があり、好評でした。途中ちょっと広くなっているところでお花を眺めながらお弁当を広げたり、皆さん楽しそうで安心。

私は立ち寄り場所でメシを買い損ねたので、こんなの食べました。おいしいけど山の上は値段が高い

まだつぼみだけど……小さくてかわいい

　帰りのロープウェーは一般のお客様も増えてきていて、1台のゴンドラには乗り切れませんでしたが、すぐに9分遅れで臨時便を出してくれたので、事なきを得ました。

　最後は中山道の宿場町・奈良井宿に立ち寄って自由散策をして帰ったのですが、ロープウェー関係2本が達成できてあまりにもほっとしてしまい、到着前に説明するのを忘れました。散策マップはすでに渡してあったのですが、「奈良井宿って何があるの？」とバスを降りてから聞かれて、どっと汗。

ジョン・レノンがおいしいって言ってたソフトクリーム屋さんは残念ながらお休み

山の上に比べるとやっぱり暑い。標高は低くないんだけど……

　今回ついてくださったドライバーさんも地元の方で、工事渋滞やいろいろな状況をとてもよくわかってくださっている方なので、大変心強かったです。おかげさまで、ほぼすべての行程を時間通りに終えられました。助かったあ。
　無事全行程を終えて、茅野から東京方面行のあずさに乗り込んだのですが、ここでほっとしていたのか、陽気なおばあさま3人組のうち2人が危うく乗り遅れるところでした。
　ホームであまりに悠然としていらしたので、うちのグループじゃないかと思ってしまった……1人が「あんたたち、何やってんの～！」と叫びだしたので気づき、私もホームを電車1両分くらいダッシュして絶叫しながらお二人を何とか入口に突っ込んだところで、背中でドアが閉まりました。間一髪！！
　これでお客様の積み残しなんかしてしまったら、ここまでの努力がすべて水の泡です。ああ、よかった。やっぱり最後まで気を抜いちゃいかんな。
　列車に乗ったら乗ったで、車掌さんを追いかけて行って途中下車証明を発行していただくという作業もあるのですが、とにかくホームの乗車位置までみんなを案内してしまったので、ついつい安心してしまったのだな……怖い、怖い。油断大敵です。
　まあ、今回は本当に天候に恵まれてよかった。前に一緒に仕事をした添乗員さんで、「ピンチの時ほどスイッチが入る」とおっしゃっていた方もおられましたが、自分はまだそこまでの経験を積んでいないので、できれば常に何事もなく終わってほしいものです。

タグ：そば 長野 赤沢森林鉄道 信州 奈良井宿 駒ヶ岳 千畳敷カール ルビー 海

面白いけど、なんか……

　池井戸潤『BT’63』（上・下）読了。

　面白かったけど、なんか、池井戸潤さんの作品としてはちょっと異色。融資とか財務諸表とか出てきたけど、こういうやつも書くのか、って感じで、なんとなく乗り切れず。先入観がいけないのかな。ただ、最初に思ったような和製クリスティーンではなかった。

　海堂尊『ブレイズメス1990』読了。

　本当に医療業界こんな人ばっかりなのか、と思うくらいキャラの立った人がたくさん出てくるが、今回の天城先生もまた強烈！　池井戸潤さんの銀行業界もすさまじいが、医学界もなのか……最後に変なフラグめいた描写はあったが応援したくなるキャラでもある。

タグ：池井戸潤 BT’63 海堂尊 ブレイズメス1990

いつも仲良し

　関東もなんだかあまりちゃんと雨が降らないうちに梅雨が明けてしまいました。これからもまた暑いからね、と、宣言されているような感じですが……実際、暑いし。

ピントが合ってないな……

　まだ暑くならないうちに、と、猫マスターの早朝ウォーキングに着いていったら、ニイニイゼミがいました。一本の木でたくさん鳴いています。夏だねえ。

　家に帰ってシャワーで汗を流し、二階に上がるとこんな光景が。

仲良しだねえ、君たちは

ラブラブじゃん

ライチ兄ちゃん、大好き（ル）　いや、そんな……（ラ）

ま、まいったなあ……（ラ）

　少し後の時間になって、寝室に行ってみると……

あ！　また！！

いやあ、ルビーがついてくるもんだから……（ラ）

兄ちゃんと一緒だと、安心して眠れるの（ル）

　べったりくっついているわけではないけど、暑くないのかねえ。ちなみに、この子たちはたいていエアコンのないところにいます。

この子も、エアコンのあるところよりは開けた窓の近くが好きです

ふああああああ（海）

あたしは一人でのうのうと寝るわけ！（海）

　まあ、海ちゃんはたいてい独立独歩だね。

僕はここがお気に入り（マ）

　マリン君はたいてい2階の開いた窓から風が吹き抜けてくる涼しいところを見つけて、一人で休んでいます。感覚的には、たいていの場合はマリン君のいるところが一番涼しそうです。猫それぞれ、好みの温度があるようです。

タグ：ルビー 海 マリン ライチ 梅雨明け

ツアーの合間

　暑い季節を迎え、ツアーも繁忙期を抜けたみたいで、あまり忙しくない。アンケートの添乗員に対する評価結果がよくなかったから、干されたのかなあ……なんて、別にどうでもよいのですが。何しろ、まだちゃんとしたツアーは10本やってないしね。お客様には申し訳ないけれども、まだ実力じゃないと思ってください（偉そう）。
　最近やったのは、石和温泉連泊のフリープランの送迎。新宿⇒石和温泉（特急かいじ利用）で送り届け、また迎えに行って戻ってくるという……団体のほうが何かと安かったりするのでしょうが、こういうお仕事もあるとは知りませんでした。バスの中で説明をしたりなんかはありませんが、人の多い新宿駅で参加者を集めて、座席割をして、途中乗車の人も拾っていき、石和温泉で宿のバスに乗せこむのは、まあそこそこたいへん。帰りはその逆をするのですが、途中下車の方のために「途中下車証明書」を列車内で車掌さんにいただいたりなんかして、それなりに忙しい。新宿ー石和温泉間なんてたいして時間もかからないし、ちゃっちゃっとやらないとすぐに途中下車駅の立川や八王子についてしまいます。一応JR研修も受けたし、JR使ったツアーも一本やったし、なんとなく要領はわかるものの、皆さんの乗っている5号車から車掌さんのいた最後尾までグリーン車両も含めガンガン歩いてでもやっぱり汗だくでした。

石和駅の南口はバラがキレイ

駅前で足湯

　迎えは、帰りの列車の少なくとも1時間前には到着しておけ、という。かいじの時間の関係で1時間半も前に着いたので、駅前の足湯広場でしばらく休憩させていただきました。気持ちいいです～　ついでに駅前のイオンで桃買ったりして。
　と、まあそんなこんなで仕事を終えて帰っても、まだ明るい。連休初日でもあるので、猫マスターと一緒に、いつも前を通って入ってみたいなあと思っていた、日ノ出町の「京味居」という中国料理屋へ。羊に特化した北京家庭料理をやっているというお店。間口が小さくて薄暗くて、外から中が見づらい。一見入りにくい感じですが、入ってみるとなかなか居心地がよい。

キュウリのたたきに羊のモツともやしの和え物

これは、塩漬け鴨肉

羊の串焼き、懐かしいなあ

羊の水餃子

セロリと羊の炒め物

　どれもおいしい、けど、量が多い！　ので、2人で行ってもこれでおなかいっぱいです。もっと色々食べたいのになあ。今度、道場の羊好きを集めて大人数で攻めてみよう！
　この手の料理はやっぱり北のほうのものなので、本当は白酒系が合うのですが、日本であのにおいをぷんぷんさせて歩くという勇気はちょっとない……紹興酒だとやっぱりちょっと弱いかなあ。
　羊の串焼き、初めてウルムチに行ったときに、「へー、日本からきたんだー」なんて、屋台のウイグル人のお兄さんが話に夢中になって、中国人の友達が「あんまり辛くしないで！」って横で行っているのに、見る間に串焼きが真っ赤になるまで唐辛子をかけちゃったのを思い出しました。

連休、おねえさんもゆっくりしてください（ラ）

連休中は撫で放題キャンペーンよ（海）

　殺人的な暑さも家にいればまあやり過ごせそうなので、猫と一緒に存分にごろごろしようっと。

タグ：石和温泉 京味居 羊 ライチ 海 中華料理

初期のシリーズ

　ジェフリー・ディーヴァー『死の開幕』読了。

　ゆくゆくは映画を作っていきたい若い女性・ルーンが探偵となって進めるシリーズ。これが第1作ではないようだが、面白かった。リンカーンシリーズよりちょっと強引な感じはするけれども、主人公がフレッシュでいい感じ。

　隆田天『すみれ屋敷の罪人』読了。

　古色蒼然とした事件を掘り返す展開がおもしろかったけれど、最後は、「え？　そうなの？」という感じ。もっと何か悪い感じを期待していたというか予測していたというか、案外いい話だったりして。

　赤川次郎ほか『1日10分のごほうび NHK国際放送が選んだ日本の名作』読了。

　いやあ、さすがに短編の名手ぞろい。どれも面白くて、しかも読後感が良い短編ばかりで、なんか幸せな気持ちになれる。お会いしたことがあるのは赤川先生だけだけれども、やっぱりお人柄がにじみ出ているなあ。お元気かなあ。

タグ：ルーンシリーズ 死の開幕 ジェフリー・ディーヴァー 隆田天 このミス すみれ屋敷の罪人 1日10分のごほうび NHK国際放送が選んだ日本の名作 赤川次郎 原田マハ 角田光代 江國香織

灼熱お伊勢参り

　JR研修を経て、とうとう2泊3日のお伊勢参りツアーの添乗、行ってまいりました。ベテランの先輩と2台口だったので、まあ少し安心でしたが。

二見浦の夫婦岩。暑い！

お昼は伊勢うどん。ぶよぶよおいしい

ホテルからの風景。周り中森

　リブランドオープンしたばかりのリゾートホテルに宿泊でしたが、まあまだ半分完成していない感じでした。お部屋も一部屋だけ、エアコンの効きが悪かったらしくてチェンジしてもらいました。温泉は気持ちいいし、こんな場所なので露天風呂からも星が見えてきれいだったのですが。

朝晩のバイキングもすごく種類が豊富でした。お酒も飲み放題（飲めないけど）

悔しいから部屋で地ビール１缶だけ。これ、おいしい

伊勢神宮、内宮も外宮もおかげ横丁も暑い！

　内宮は、プロの案内人の方をお願いしたのですが、いろいろお勉強になりました。でもねえ、漢字の読み方も難しくて、すぐに忘れる。伊勢神宮は観光客のためではなく、参拝客のためにあるので、あちこちの観光案内の看板などが立てられていません。だから、一人で来て歩いてもあんまりよくわからないのです。私は式年遷宮の前の年にプライベートで来ていますが、はっきり言って、その時の記憶なんて何の参考にもなりませんでした。相変わらず伊勢うどんがぶよぶよしていただけ。
　それにしても暑かったなー。「とにかく水分補給をしてくださいね！」と呼びかけつつ行ったのですが、よくお年寄りもがんばった。私も何リットル汗をかいたかわかりません。何しろ、500mlのペットボトルの水、開けるたびに一気に飲んじゃう勢いです。7/5は松阪市で39.2度を記録したとか。倒れる人が出なくて本当に良かった！

途中立ち寄った横山展望台からの眺め。木陰の道とはいえ、上り10～15分は歩いたかな

「登れないと思われる方は、ご無理をされずにバスに残ってくださいね～」と呼びかけたものの、半数くらいのお客様は頑張って登りました。山の上の空気はちょっと涼しくて気持ちいい。確かに絶景も拝めました。

　最終日まで何とかこなし、無事に終了かと思われましたが、最後にJR東海が停電でしばらくストップするという恐ろしい事件が！　しかし、我々の乗車する便の出るころには7分遅れまで回復し、東京着はほぼオンタイムとなり、事なきを得ました。偉いぞＪＲ東海！

　新幹線の乗車駅に着く間際、おばあさんと孫娘？たちの3人組の、おばあさんがちょっと熱中症気味になりましたが、何とか新幹線には乗車していただき、お帰りいただくことができました。

「そんなスピードで歩かれたら、病人はついていけないでしょう。あなた、添乗員としてどうなの！？」と娘さんたちには激怒されましたが、総勢31名の最後尾に病人が出たのに気づかず（急に体調を崩されたようでした）、また新幹線の出発が最終何時になったのかわからなかったので焦って駅に向かってしまったんだよねえ……たいへん申し訳ないことをしました。ただ、熱中症気味になったご本人は、「ご迷惑をおかけしてこちらこそすみません」と謝っておられて……この辺りは、世代なのかな。

　旅行会社からの通達もあり、旅の間中、「熱中症予防でしっかり水分をとってくださいね～！」と叫び続けていたので、具合が悪くなった時に逆に言いだしづらくなったのかな、と思ってしまったりもして。次回は少し言い方を考えなければ。「それでも具合が悪くなってしまわれたら、ご遠慮なくお早めにお声がけください！」と付け加えればいいかなあ。初体験ばかりなので、毎回試行錯誤です。よりよい対応を心がけないと……とはいえ、大人数の中で一人でも具合の悪い方が出ると、エライことになるのは実感しました。バス1台に添乗員は一人しかいないしね。昔はバスガイドさん＋添乗員でうまくやれたのかもしれないのですが、今はバスガイド付きのツアーはあまり多くありません。添乗員はプロの観光案内人ではないのですが、黙っているわけにもいかないので、簡単な観光地の説明のために下調べをするのも仕事になっています。特に昔に比べて時給は上がっていないと言いますが……。

おねえさん、おかえり～むにゃむにゃ（海）

　今回は帰宅時間がずいぶん遅くなっちゃったね。海ちゃん、ただいま

タグ：JR東海 横山展望台 添乗 伊勢神宮 海