なんとか行けました [旅行]
台風10号の無茶苦茶なスピード及び進路のせいで、直前まで相当にバタバタしたのですが、添乗のツアー、なんとか催行できました。
今回は、富山の越中八尾で行われる、おわら風の盆です。何しろ、ちょっとの雨でもすぐ中止だっていうから……下調べがものすごく中途半端になってしまい(ちゃんとやれよ)、不安なまま出発です。今回は2台口で、1号車がリーダーのベテランさんなので少し安心ではありますが。むしろ、そういうのが良くないんだよなあ、頼っちゃうから。
東京をお昼近くの新幹線で出発し、上野、大宮などの駅で途中乗車のお客様が乗り込んできて、本隊に合流するという流れなのですが……この日は台風の影響で東海道新幹線が運休したので、富山から直接合流のお客様もいました。
しかし、台風の影響はそればかりではなく、東回りで京都に行けないインバウンドツアーの大集団が我々の指定席列車に乗り込んできて、もう廊下は身動きならないほどに満員です。途中乗車のお客様のお迎え・確認もできません。むろん、車内で資料を配ることもできず……えらいこっちゃ!
直前のJRのアナウンスが間違っていたみたい。「失礼いたしました、自由席は1号車から3号車です」と言っていたのは聞こえたんだよなあ。インバウンドツアーの添乗員さん(?)、「だって、4号車まで自由席だって言われたから……」と必死で言い訳していましたが、おそらくアナウンスを聞いて、そのまんま焦って全員突っ込んじゃったんだろうなあ。慌て者の自分でもやりかねませんが。普通に指定をとっているツアーとしては、大迷惑でした。しかも、席が空いていると、みんないいと思って座っちゃうんだよね、外国人観光客の皆さん。しょうがないので、気合の英語で「おい、そこ指定席だかんな。こっちのお客が来たらさっさとどいてもらうよ!」等とできるだけ丁寧に言いながら切り込んでいって、人込みをかきわけかきわけ、なんとかツアーのお客様には指定の座席に着席してもらいました。まあ、外国の皆さんも、そこが本来自分たちのリザーブシートでないことはわかっていらして、「はーい! ごめんなさーい!」と快くどいてくれましたが、とにかく物理的に体はでかいしどうにも邪魔。あまりにもびっしり立っているので、お座席のお客様はトイレも我慢、私もおにぎりも食べる気になれず。当日、混雑緩和のためにJRも西回りの臨時列車を何便か出していたようですが、そっちに乗ってくれればいいのになあ。もしかするとそれは全席自由席だったのかも。
降りるひと駅前で外国の皆さんに、「うちら富山で下りるから、協力しろよな!」とお声掛けして、なんとか下車。「トイレに行きたい―!」とおっしゃるお客様をホームで何とかカウントして、改札に急ぎました。いやあ、きっついわ。
その後富山からのお客様とも無事合流でき、なんとかかんとかおわら風の盆会場へ。
初めて見ましたが、これまで見てきたような勇壮なお祭りとは一味違った、非常にエレガントなお祭りでした。越中八尾の街の中で、いろいろなところで自然発生的に歌と踊りが始まるという……確かに時折街中でアナウンスがあって、「〇時頃から〇×町で町流しをやります」という声が聞こえて、観光客はそれをめがけてどどーっと行くわけですが……。というわけで、「何時にどこでやるの?」と添乗員に聞かれても答えようがない。幸い、前に一度見に来られたお客様がいらして、「どこでもやっているところを追いかけて行って見るのよ」とおっしゃってくださったので、たいへん助かりましたが。
洗練された美しい歌と踊りで、それぞれ振り付けも11ある町によって少しずつ違うみたいで、女性の踊り手さんなんかは、笠で顔を隠していますが、とても妖艶です。ピンク色の衣装もきれいです。日本の「胡弓」という楽器も初めて見ました。三味線のような形の楽器の弦を馬の尾の弓で弾く日本唯一の擦弦楽器だという。弦は絹糸のようです。私が習っている二胡はスチール弦(絹糸もあるらしいけど)で、弓は馬の尾の毛だけれども、二本の弦の間に入れて弾くので、まったくの別物だな。音もだいぶ違うと思う。
個人的には「どっこいしょー!」の竿燈とか相馬野馬追等の気合入った系のお祭りのほうが好きではありますが、これはこれで魅力があるのだろうなあ、と思いました。
が、マップをお渡しして集合場所も示していたのですが、うちの号車でも4組ほどが道に迷われ、走って迎えに行って見たりして、帰りの時間は30分ほど後ろに倒れました。宇奈月温泉のホテルに到着したのは12時近く。お風呂は24時間入れるようにしてくれているし、翌日の出発も遅い時間なのですが、さすがにくたびれました。部屋で日報を書いたりなんだりして、風呂に入れたのは夜中の2時頃。いいお湯でしたが。
翌日は打って変わって朝から雨降りでしたが、「昨日準備されたカッパ・レインコートも無駄じゃなかったですね!」とかなんとか言いながら黒部峡谷トロッコ列車へ。
合羽を着て窓のないトロッコ列車への乗り込みでしたが、かえって涼しくてよかったかも。だんだんと雨も小やみになりましたし。終わって自由昼食をとり、あとはまたあまり遅くない便で東京へ。
帰りはいつも通りの指定席の状況で、「みんな、新幹線が広く感じる~!」なんて言いながら、乗車した途端席で「ぷし!」「ぷし!」といい音を立てていました。思わず「いいな~」と言ってしまった。
今回は十年以上やられているベテラン添乗員さんとご一緒させていただき、いろいろ話もしてかなり勉強になりました。あれもこれもたくさんやらなくちゃいけないことがあるのですが、それを素早く準備し、的確にお客様に伝えるタイミングが何より大事なんですよねえ……わかっちゃいるのですが。今回もだいぶもたついたり、とんちんかんなアナウンスをしてしまったりした部分がたくさんあったのですが、お客様がみんないい方で、大変助かりました。
まあ、おねえさんも、帰ってきてから飲んだけどね。
まー、ひどい写真ですけれども……
今回は、富山の越中八尾で行われる、おわら風の盆です。何しろ、ちょっとの雨でもすぐ中止だっていうから……下調べがものすごく中途半端になってしまい(ちゃんとやれよ)、不安なまま出発です。今回は2台口で、1号車がリーダーのベテランさんなので少し安心ではありますが。むしろ、そういうのが良くないんだよなあ、頼っちゃうから。
東京をお昼近くの新幹線で出発し、上野、大宮などの駅で途中乗車のお客様が乗り込んできて、本隊に合流するという流れなのですが……この日は台風の影響で東海道新幹線が運休したので、富山から直接合流のお客様もいました。
しかし、台風の影響はそればかりではなく、東回りで京都に行けないインバウンドツアーの大集団が我々の指定席列車に乗り込んできて、もう廊下は身動きならないほどに満員です。途中乗車のお客様のお迎え・確認もできません。むろん、車内で資料を配ることもできず……えらいこっちゃ!
直前のJRのアナウンスが間違っていたみたい。「失礼いたしました、自由席は1号車から3号車です」と言っていたのは聞こえたんだよなあ。インバウンドツアーの添乗員さん(?)、「だって、4号車まで自由席だって言われたから……」と必死で言い訳していましたが、おそらくアナウンスを聞いて、そのまんま焦って全員突っ込んじゃったんだろうなあ。慌て者の自分でもやりかねませんが。普通に指定をとっているツアーとしては、大迷惑でした。しかも、席が空いていると、みんないいと思って座っちゃうんだよね、外国人観光客の皆さん。しょうがないので、気合の英語で「おい、そこ指定席だかんな。こっちのお客が来たらさっさとどいてもらうよ!」等とできるだけ丁寧に言いながら切り込んでいって、人込みをかきわけかきわけ、なんとかツアーのお客様には指定の座席に着席してもらいました。まあ、外国の皆さんも、そこが本来自分たちのリザーブシートでないことはわかっていらして、「はーい! ごめんなさーい!」と快くどいてくれましたが、とにかく物理的に体はでかいしどうにも邪魔。あまりにもびっしり立っているので、お座席のお客様はトイレも我慢、私もおにぎりも食べる気になれず。当日、混雑緩和のためにJRも西回りの臨時列車を何便か出していたようですが、そっちに乗ってくれればいいのになあ。もしかするとそれは全席自由席だったのかも。
降りるひと駅前で外国の皆さんに、「うちら富山で下りるから、協力しろよな!」とお声掛けして、なんとか下車。「トイレに行きたい―!」とおっしゃるお客様をホームで何とかカウントして、改札に急ぎました。いやあ、きっついわ。
その後富山からのお客様とも無事合流でき、なんとかかんとかおわら風の盆会場へ。
また、ひどい写真……
初めて見ましたが、これまで見てきたような勇壮なお祭りとは一味違った、非常にエレガントなお祭りでした。越中八尾の街の中で、いろいろなところで自然発生的に歌と踊りが始まるという……確かに時折街中でアナウンスがあって、「〇時頃から〇×町で町流しをやります」という声が聞こえて、観光客はそれをめがけてどどーっと行くわけですが……。というわけで、「何時にどこでやるの?」と添乗員に聞かれても答えようがない。幸い、前に一度見に来られたお客様がいらして、「どこでもやっているところを追いかけて行って見るのよ」とおっしゃってくださったので、たいへん助かりましたが。
洗練された美しい歌と踊りで、それぞれ振り付けも11ある町によって少しずつ違うみたいで、女性の踊り手さんなんかは、笠で顔を隠していますが、とても妖艶です。ピンク色の衣装もきれいです。日本の「胡弓」という楽器も初めて見ました。三味線のような形の楽器の弦を馬の尾の弓で弾く日本唯一の擦弦楽器だという。弦は絹糸のようです。私が習っている二胡はスチール弦(絹糸もあるらしいけど)で、弓は馬の尾の毛だけれども、二本の弦の間に入れて弾くので、まったくの別物だな。音もだいぶ違うと思う。
個人的には「どっこいしょー!」の竿燈とか相馬野馬追等の気合入った系のお祭りのほうが好きではありますが、これはこれで魅力があるのだろうなあ、と思いました。
が、マップをお渡しして集合場所も示していたのですが、うちの号車でも4組ほどが道に迷われ、走って迎えに行って見たりして、帰りの時間は30分ほど後ろに倒れました。宇奈月温泉のホテルに到着したのは12時近く。お風呂は24時間入れるようにしてくれているし、翌日の出発も遅い時間なのですが、さすがにくたびれました。部屋で日報を書いたりなんだりして、風呂に入れたのは夜中の2時頃。いいお湯でしたが。
翌日は打って変わって朝から雨降りでしたが、「昨日準備されたカッパ・レインコートも無駄じゃなかったですね!」とかなんとか言いながら黒部峡谷トロッコ列車へ。
車窓からの景色を撮っている余裕はなかった……
合羽を着て窓のないトロッコ列車への乗り込みでしたが、かえって涼しくてよかったかも。だんだんと雨も小やみになりましたし。終わって自由昼食をとり、あとはまたあまり遅くない便で東京へ。
宇奈月駅で買ったお弁当。ますずしと白エビ天が入っていておいしかった
帰りはいつも通りの指定席の状況で、「みんな、新幹線が広く感じる~!」なんて言いながら、乗車した途端席で「ぷし!」「ぷし!」といい音を立てていました。思わず「いいな~」と言ってしまった。
今回は十年以上やられているベテラン添乗員さんとご一緒させていただき、いろいろ話もしてかなり勉強になりました。あれもこれもたくさんやらなくちゃいけないことがあるのですが、それを素早く準備し、的確にお客様に伝えるタイミングが何より大事なんですよねえ……わかっちゃいるのですが。今回もだいぶもたついたり、とんちんかんなアナウンスをしてしまったりした部分がたくさんあったのですが、お客様がみんないい方で、大変助かりました。
おかえりー(海)
まあ、おねえさんも、帰ってきてから飲んだけどね。