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感心したり、かわいかったり [本]

 南木桂士『トラや』読了。

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 お医者さんで作家の人が必ずしもうつ病になるわけではないと思うが、北杜夫とか、あるよねえ、けっこう。病気のせいでともすればバラバラになりそうな家族をつないでくれていた愛猫への思いがよく伝わって、泣ける。

 逢坂剛『平蔵の首』読了。

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 先に『平蔵狩り』を読んだが、こちらも面白かった。長谷川平蔵が誰にも素顔を知られまいとしていたのかどうかという史実があるのかどうか知らんが、もう誰が誰に化けているんだかよくわからなくなってくる。面白かったけど。しかし、素顔を知ったものはみんな獄門台に送られているんだったら、テレビみたいな活躍はできないなあ。

 西加奈子、せきしろ『ダイオウイカは知らないでしょう』読了。

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 天才二人による短歌創作と、それに様々な人がお題を出したり自らも参加したりという面白い本。最初のほうはもう字余りで何が何だかわからなかったけれども、だんだんちゃんと歌になっていく。せきしろさんのほうはあまり存じませんが面白いなあ、この人たち。西さんはまだ独身だった時代だな。

 くさかみなこ著、はしもとみお絵『きみがいるから』読了。

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 大好きなはしもとみおさんの絵がまあ、かわいいのなんのって。小さい時の海ちゃんみたい。こういう本は、借りずに、買う。

 梅崎春生『カロや』読了できず。

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 何が愛猫作品集だ! 途中あんまり作者がひどいので、読了できず。猫好きは読んだらだめだと思う。


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