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初期のシリーズ [本]

 ジェフリー・ディーヴァー『死の開幕』読了。

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 ゆくゆくは映画を作っていきたい若い女性・ルーンが探偵となって進めるシリーズ。これが第1作ではないようだが、面白かった。リンカーンシリーズよりちょっと強引な感じはするけれども、主人公がフレッシュでいい感じ。

 隆田天『すみれ屋敷の罪人』読了。

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 古色蒼然とした事件を掘り返す展開がおもしろかったけれど、最後は、「え? そうなの?」という感じ。もっと何か悪い感じを期待していたというか予測していたというか、案外いい話だったりして。

 赤川次郎ほか『1日10分のごほうび NHK国際放送が選んだ日本の名作』読了。

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 いやあ、さすがに短編の名手ぞろい。どれも面白くて、しかも読後感が良い短編ばかりで、なんか幸せな気持ちになれる。お会いしたことがあるのは赤川先生だけだけれども、やっぱりお人柄がにじみ出ているなあ。お元気かなあ。


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リピートが多いな [本]

 逢坂剛『しのびよる月』読了。

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 こういうのも書くのね、と思った。面白いけれど、なんだか主人公たちの顔が浮かんでこない。こういうペアはあまり周りにいないのかな? 黒川先生の刑事ペアならすぐに顔が出てくるのに(想像だけれど)。

 海堂尊『ブラックペアン1988』読了。

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『ジーン・ワルツ』『マドンナ・ヴェルデ』みたいなやつよりも、こういう男ドラマのほうがおもしろいかも。生殖医療系はちょっと薄気味悪く思えてしまう。あとがきの対談が吉川晃司って、またすごいな。最近、文庫版のあとがきは侮れない。

 浦賀和宏『殺人都市川崎』読了。

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 将来を嘱望されつつ40代の若さで夭折したミステリ作家。前にも他の作品を読んだけどやはり今回もちょっとピンとこず。川崎、こんなにディスらなくてもいいのに。

 井上荒野『あたしたち、海へ』読了。

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 いまだにこんな陰湿ないじめが女子中・高で行われているとは考えたくないけど……。いじめるほうも確かに何か病んではいるが、こういうのは嫌だな。

 池井戸潤『BT’63(上)』読了。

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 早く下巻を読みたいのに、図書館でまだ回ってこない。内容、忘れないとは思うけど。珍しく金融関係ではない作品だが、やっぱりそういう人は出てくる。和製クリスティーンっぽい小説?

 湊かなえ『ポイズンドーター・ホーリーマザー』読了。

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 毒親なのか、毒娘なのか。これもちょっと嫌だな。うちは早くにおたがいに影響を及ぼすことをあきらめた感じがあるので良いけど、濃い親子関係の母娘って結構いるように思うしな。


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大沢さん、多め [本]

 大沢在昌『俺はエージェント』読了。

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 なんか緩い始まり方だが、急展開してからの疾走感は半端なく、さすが。エンタメとしても面白いが、結構真面目に読んでしまった。

 井上ひさし『野球盲導犬チビの告白』読了。

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 面白いが、さすがに時代は感じてしまう。今はみんなこんなに野球に注目していないしなあ。時代は変わったと思う。いろいろ問題あって、これは映画化は難しそう。

 大沢在昌『生贄のマチ 特殊捜査班カルテット』読了。

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 これもまた面白かったのだが、最後まで謎が解けていない部分があるということは、続編も書くぞーという意味なのだろうか。また、期待。

 藤沢周平『半生の記』読了。

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 鶴岡の町並みが目に浮かんでくるような、作者の半生記。もちろん、私が見ている鶴岡とは違うのだろうけれども、同じトーホグ人としては郷愁を感じざるを得ない。それにしても、昔の頭いい人はみんな結核やってるのかな。


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同じ鬼平でも [本]

 逢坂剛『平蔵狩り』読了。

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 あの名作『カディスの赤い星』やら百舌鳥シリーズの逢坂先生が、鬼平を書いていたとは知らなかった。池波先生の鬼平にリスペクトを示しながら、これもかなりいい感じ。なんか、関心。


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ぺラムもいいな [本]

 ジェフリー・ディーヴァー『ヘルズ・キッチン』読了。

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 リンカーン・ライムやキャサリン・ダンスとはまた別の映画人ジョン・ぺラムのシリーズ。初読みだが面白かった。別なペンネームで書いていたりもするわけね。

 垣根涼介『君たちに明日はない4 永遠のディーバ』読了。

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 やはりこのシリーズは面白いなあ。今回はこの表紙がまたぐっとくる。


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久々ケラーマン [本]

 ジョナサン・ケラーマン『イノセンス:女性刑事ペトラ(上・下)』読了。

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 ものすごく久々にジョナサン・ケラーマンを読んで、やっぱり面白かった。最後にアレックス・デラウェアも出てきたし。面白かったけど、この人の原書を1ページめくって、専門的過ぎて何もわからなかった記憶がある。翻訳者、偉い。

 トマス・ハリス『カリ・モーラ』読了。

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『ハンニバル』のイメージがやたら強い作家だけれども、これも面白かった。というか、『ハンニバル』、怖そうで読んでいない。スリラーとあったけれど、これは非常にヒロインが魅力的な冒険小説だと思う。


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しみじみ [本]

 朝井まかて『銀の猫』読了。

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「介抱人」という職業は、本当に江戸の口入屋で扱われていたのか……? もしそうであれば、今も昔も人の悩みは同じ、ということかと思うが、なんだかしみじみ身につまされる。

 西加奈子『うつくしい人』読了。

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 すごく明るそうで、しかも大成功している作家さんなのに、大病を患ったり、また若い時にはこんな屈託を抱えていたりもしたのか、と、いろいろ考えさせられてしまう人であり、作品。お金があっても気が晴れるとは限らないのか。


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恋愛ものだが [本]

 有川浩『レインツリーの国』読了。

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 若い男女の恋愛ものなんて……と思ったら、これは自分が耳が悪いせいもあって、なんとなく面白かった。やり取りとしてはかなり気恥ずかしい感じはあるが、なんかなるほどねー、と思ったりして。

 ジェフリー・ディーヴァー『追撃の森』読了。

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 ノン・シリーズものだが、これも面白かった。女二人の逃亡劇とみると……最後のどんでん返しはパターンだけれど、やっぱりびっくりさせられるのがすごい。

 歌野晶午『ROMMY』読了。

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 面白くないわけではないが、途中で落ちが見えてしまったのが残念。


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たまに読みたくなる作家たち [本]

 海堂尊『ジーン・ワルツ』読了。

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 そうか、『マドンナ・ヴェルデ』の前にこういうエピソードがあったのだな、と納得したが、『マドンナ……』の時は、なんだか執念に薄気味悪さを感じたが、こちらの作品はむしろ主人公がとてもカッコいい。少子化政策って、なんだか上滑りしていると思ったけれども、こういう意見もあるのだな。

 角田光代『だれかのいとしいひと』読了。

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 短編の名手だし面白いのだけれども、恋愛小説を読むと疲れてしまうのは、歳のせいか。なんかもう、「ふうーん」ってなってしまいました。


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図書館切り替え時 [本]

 ジェフリー・ディーヴァー『悪魔の涙』読了。

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 ちらっとリンカーン・ライムも出てくるけれど、主役は文書検査士の人。確かにこのキャラ、出てきたことあるけどあまり記憶になかった。面白かったけど。

 宮部みゆき『地下街の雨』読了。

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 ちょっとホラーの入った短編集。やっぱり面白いし、怖い。ゾゾっとさせられるのが多かった。

 束芋『悪人』読了。

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 朝日新聞に連載していた吉田修一の『悪人』のセリフと挿絵を取り混ぜた本。束芋さんは昔から好きだけど、またこの吉田修一の小説と相まって、気味悪いけどついつい見入ってしまうおどろおどろしさが強烈。


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