こんなひとでさえ

「猫びより」編集部・編『猫の話』読了。

　なんというか、豪華執筆陣。全員がいわゆる猫バカでないところも面白い。浅田次郎による「民子」の思い出などは、涙なくしては読めない感動短編なのだが、意外なのが藤原新也。こんな人でも、目の前で動物が苦しみだして、もしかして自分が加担しているかも知れないと思ったときには、冷静ではいられないんだなあと思って、うれしくなった。死にかけた病気の猫と、2年もきちんと付き合っている。まあ、人柄を犬か猫かでいえば、間違いなく猫タイプだとは思うが。

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