香港B級グルメ

　まあ、アワビだのフカヒレだのナマコだの、本当の意味のA級グルメ料理は食べていないのですが、香港は何しろさもない小さなお店・屋台でもそうとうに美味いので満足。

着いた日の夜、ホテル近くの小さなお店で。表に出ていた蒸籠から選ばせてもらいました。どれも、あっさり味で美味しい。一緒に冷えたビールを頼んだら……

「今ないから、向かいのセブンイレブンで自分で買って来い」って……

　
　このビール、キャンペーン価格で2本で12．5HKD（150円程）ですが、お料理に合って非常にうまい。日本人は、税金が高いから、「ビールと間違える」ようなものを無理につくって、自分を納得させながら偽物を飲んでいる……なんだか寂しくなってしまいました。
　翌日、マカオから帰って、上のお店の隣の、たくさんのオヤジでにぎわっていた店を冷やかしに行きました。道にどばっと並んだ5～6席のテーブルはすべて満席、こりゃいかんなあ、と思っていたら、
「何人？」
　と、オヤジが声を掛けてきた。
「2人」
　と言うと、
「ちょっと待ってろ、席作るから」
　と、奥からテーブルと椅子を持ってきた。ご丁寧に荷物置きの椅子まで余計に持ってきてくれる。
　うれしいので、そこで軽く一杯。

おとうふと肉のぶっかけご飯

とても大きなエビワンタンスープ

青菜のニンニク炒め。今回、青菜と言えば全部この菜っ葉。菜の花みたいですが、苦みはあまりなし。芯まで柔らかくなっていて、とても食べやすい。

　このお店は店員（？）が4～5名いるうち（全部オヤジ）、標準語を話せる人は少ないらしい。注文を聞いたり会計をしたりに、言葉が通じなくて何度もメンバーチェンジをするのが面白かった。
　この3品に青島ビール2本を飲んで、会計66HKD（800円程）。あまりの安さに呆然としていたら、会計のオヤジが、
「安いだろ。オレも深センに行ったけどよ、この値段じゃ、むこうでも食えないぜ！」
　と自慢されました。
　もしかして、私らを大陸からの観光客と間違えているのでは……確かに、春節前で、香港・マカオとも大陸客は溢れていたのですが。