専門用語のせい？

　伊園旬『ブレイクスルー・トライアル』読了。

「このミス」大賞受賞作。なんかなー、長いし、紙面に専門用語（？）が多すぎたせいか、ストーリーに集中できなかったような。読み手の頭が悪いのかしら。キャラクターはたいてい、好感が持てたんだけど。番犬たちも殺されなかったみたいで、よかった、とは思う。私が作品を楽しめたかどうかは別として、たぶん書き手はよい人だ。

　山田日出夫『ペレストロイカにおけるモスクワの娼婦たち』読了。

　ちょっとした調べ物の資料で借りた。1990年の本なので、今はちょっと状況が変わっている可能性がある。何しろ、その翌年の1991年にソビエト連邦は解体されているのだから。今思えば、ソビエト連邦解体も、1989年のベルリンの壁崩壊に続いて、信じられないような出来事だったなあ。
　モスクワの娼婦の生態と、その転落の訳が書かれているが、前半はともかく、後半の売春を始める理由がなんだかすごい。「物がない」という理由、「外国に行きたい」という理由、そして「ＫＧＢに利用されて」という理由……時代を感じるが、ＫＧＢ云々はともかく、戦後日本の色彩がとても強い。若干、ゆるすぎる感じもするが。

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コメント 2

モスクワの娼婦達、気になります。
ううう、近くに図書館が欲しいです。。。
by ネム (2011-05-26 13:57) 

うちは、図書館がちょうど乗り換えの駅前にあるので、ちょっと降りていくのにとても便利なのです。
買うまでじゃないけど、読みたい本ってありますよねー。
by あーる (2011-05-27 12:25)