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続けて読むと辛い短編集と琉神マブヤー [本]

 大城立裕『普天間よ』読了。

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 1967年に沖縄初の芥川賞作家となった作者。1925年、上海の東亜同文書院中退というので、かなり歴史を感じさせる。短編集だが、すべてのテーマは戦争というか、沖縄戦。続けて読むと苦しくなってくるような短編ばかり。
 沖縄戦というのは、この作品からだけだが、本土の空襲とはまったく違った印象。艦砲射撃で、そこらを普通に歩いていても突然砲弾で人間が吹っ飛ぶようなイメージ。
 収録は、『夏草』『幻影のゆくえ』『あれが久米大通りか』『窓』『荒磯』『首里線下町線』『普天間よ』の7編。戦争、生活、遺骨、基地……沖縄ではすべて現在進行形かと思わせる。

 翻って、今の(?)沖縄のヒーロー物『琉神マブヤー』を観る(録画してました)。

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悪者のバックの海が美しい

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悪者のこのコスチューム、暑いよなあ

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シーサーの化身って……

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変身ポーズ。ちょっと太極拳っぽい

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変身後


 ところどころ方言には字幕が入って、内容は、何というかゆるゆるだ。こういうのを見ていると、見た目にはこんなに平和な島はないのに。
 何しろ悪者はハブやマングース関係者らしいし、ヒラの戦闘員は二人しかいない。全体的に脱力系。また沖縄に行きたくなったり。


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