ハードカバー2冊ほか

　帰省に向かう新幹線で、キム・ウンジュ監督『ささやきの夏』を観る。

　ラブストーリーともいえないほどの恋物語で、主人公の男女がとにかく若くてかわいい。あっさりした話だったが、古い本や蘭の鉢が出てきて、きれいな映像が多かった。キム・ギドク監督とかとは全く違う世界。

　誉田哲也『インビジブルレイン』読了。

　今をときめく誉田哲也作品。他の本も新作は予約が殺到していてなかなか借りられない。
『ストロベリーナイト』にも出た女刑事・姫川主任のシリーズで、今回はやくざ者との淡い恋が悲しかった。エンタテインメントとしては申し分なし。

　鈴木輝一郎『新宿職安前託老所』読了。

　載っている『めんどうみてあげるね』が、日本推理作家協会賞短編部門賞。その後に書かれた短編と一緒に連作短編で収まっているが、そうでなければ最初のだけだと、今の自分にはきつすぎる話。胃が痛くなった。