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イギリスも怖い [本]

 ミネット・ウォルタース『遮断地区』読了。

遮断地区.jpg

 イギリスのどうしようもない貧困地区に小児性愛者が引っ越してきた……これを、しょうもないケースワーカーが住人に漏らしてしまったことから、壮絶な悲劇が始まる。アメリカだけではなく、いろいろなところで起こりそうな悲劇ではある。但し、書きぶりは暖かくて、ひとの部屋に入るといきなり家具を値踏みするようなどうしようもないこそ泥の中にも、暖かなヒーローはいて、また、誰にも見放されたような孤独な老人にもヒーロー・ヒロインはいる。救いのある終わり方。
 以前イギリス人の英会話教師が、「日本はいいよ。行って命を取られそうな場所ってないでしょ」と言っていたが、こういうの読むと、全くだと思う。


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green_blue_sky

ぜったい読まない本だし、本屋に行っても開かない本(^_^;)
でも紹介されると、読みたくなります。
日本でも個人情報が漏らす人が増えているので安全で無くなる日は近い・・・?
by green_blue_sky (2014-05-06 16:14) 

あーる

green_blue_skyさん
イギリスの小説で、賞も取っています。個人情報漏えいって、良くも悪くも大変な結果になることがあるのかなあ、とこの小説を読むと思わされます。
by あーる (2014-05-06 19:58) 

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