今更の問題提起

　S・シャンカール『インドの仕置人』を観る。

　インド映画はあんまりDVDになっていないので、貴重とも言えるが……75歳のインド革命の闘士が仕置人って設定がすごすぎた。インドの賄賂社会・ビューロクラシーは今更始まったことではないし、革命当時、或いはそれ以前は違ったのかなーというのも、外国人にはわからない。マニーシャ・コイララはやっぱり女神様のようにキレイだし、ヒーローは濃すぎて間抜け面だけれども、この父子がまさか一人二役だとは。けっこうすごいメイクだと思う。

　李昆武『チャイニーズ・ライフ（上）』読了。

　まだ上巻だけしか借りられていないが、雲南省昆明に生まれ、今はフランスで活躍する中国人漫画家による、自伝的な作品。黒五類の祖父を持ち、大躍進の嵐の中で少年時代を過ごし、文革を経験し……この年代の中国人は、たいていが想像を絶するような狂気の中で生きてきているので、やっぱり何とも侮れないんだよなあ。失ったものは大きいけれど。

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タグ：インド映画 マニーシャ・コイララ シャンカール インドの仕置人