エコ=金

黒木亮『排出権商人』読了。

　非常に勉強になる小説。セミナーで聞いてもあんまりぴんと来なかったCDMとかDOEなんていう専門用語が、初めてちょいと頭に入った。時々なんか妙に無駄な描写があって気になったが、とても面白い小説。でも、誰も本気で地球温暖化を心配しているわけじゃなくて、みんな国益だの企業の儲けのためにCO2排出権取引をしているのだな。最後に、この排出権自体に大きな疑問を投げかけた終わり方もいい感じ。
　ただ、この作者があまりにもできのよい人なのが悔しい。頭がいいのに、その上箱根を2回も走っている……イギリス在住は羨ましくないけど、駐在員なのか？　箱根に出たときの自伝も読んじゃおうかな。

タグ：排出権商人 地球温暖化 黒木亮

コメント 3

ほーとても興味深い内容の本ですね♪
読んでみようかなと思いました(^^)
by toraco (2010-06-04 21:14) 

むむむ・・気になりますねー読みたくなりました。
最近活字中毒禁断症状末期レベル5な私です。
以前図書館3つ掛け持ちしていた頃が懐かしいです。

by che (2010-06-04 21:56) 

本当に、面白かったです。勉強にもなるし。お勧めですよ。
海外の行ったことのある場所もたくさん出てきて、そこがまた楽しく読めた理由でもありますが。
私も活字中毒で、気がつくと、図書館の返却期限に追われるように、大量の本を借り出しては、必死で読んでいるというよくわからない状況になります。

by あーる (2010-06-05 11:31)