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女性通訳者 [本]

 宇江佐真理『アラミスと呼ばれた女』読了。

 幕末の動乱時代に政府のお雇いフランス人の通訳を務めた女性がモデル。彼女の詳細についてはほとんどわかっていないらしいが、確かに存在したらしい。小説の中では、女性を政府が雇うわけにはいかないので、形ばかり慣れぬ男装をして、幼い頃から慕っていた榎本武揚の子を産むということになっているが、あくまで「影」のような存在で終わるのがちょっとかわいそう。新政府になって、もし長崎に帰らずに横浜周辺にいれば、いくらでも活躍の場はあっただろうになあ、と思う。最後にちょっと涙が出る小説でした。

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