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よい「女中」とは [本]

 中島京子『小さいおうち』読了。
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 戦前から戦後まで、「生涯一女中」的な生き方をしてきた大伯母による手記、という形を取って、ある家の歴史を描いている。一見ごく普通の幸せな家庭の、密かな秘密がじんわりと語られて、とても面白い小説。「良い女中、普通の女中、悪い女中」の考え方が面白い。きっと、イギリスの執事なんかにも通じるのだろうな。
 それにしても、器用で働き者の人は、学があるとかないとかでなく、それだけで十分尊敬に値する。ある意味、職人だ。


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タグ:中島京子
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コメント 2

ネム

これ、読みたいんですよね~。
文庫が出るのを待っているんですが…
まだかなあ?
by ネム (2011-06-09 18:48) 

あーる

文庫のほうが持ち歩きやすいですよね。
すぐ出るんじゃないかしら。すごく面白かったです。
by あーる (2011-06-10 13:01) 

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