油断して2冊

　ちょっとの間にぐんぐん2冊読んでしまいました。

　先ずは福田栄一『夏色ジャンクション』読了。

　
　ロードムービーというか、ロード小説。友人に金と美しい恋人をかっぱらわれて自暴自棄になり、サラ金に借金をして車中泊生活をする男と、なぜだか大金を持った大食漢の老人、アメリカからやってきた日系の美少女バックパッカーの三人が、それぞれの目的を持って車で走り回る。ところどころ強引かな、と思うものの、全体的にほのぼのと読めてしまう。面白いし。

　宮下奈都『太陽のパスタ豆のスープ』読了。

　これも、ちょっとほのぼのもの。いきなり結婚直前の恋人から婚約解消を切り出されて、ぼろぼろになった女性が立ち直っていく物語。確かになあ、鬱になりそうだよなあ。登場人物がみんな、いい味のキャラクター。でも、美味そうなものがたくさん出てきているはずなのに、なぜかあんまり食べたくならない。ダルバート、好きなのに。ただ、「まずいパスタ」はまずそうだったな。

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