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ドキュメンタリー [映画]

 会社の若い子たちが頑張って、東日本大震災のドキュメンタリー映画のチャリティ上映会を開催したので、寄付金となる1,000円を握りしめて、昨夜見に行きました。
 映画のタイトルは、『大津波のあとに』『槌音』です。
 どちらもわりあい若い監督さんの撮った震災後の被災地を取材したドキュメンタリーで、上映後は監督さんお二人と大槌町の「大槌町地場産品復興プロジェクト 立ち上がれ! ど真ん中・おおつち」の代表を務める芳賀鮮魚店の芳賀さんらのトークセッションもありました。

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「大槌の魚を買って、食べてください」と訴える芳賀さん


 どちらの映画もずっしりと重くて悲しかったのですが、特に『槌音』は大槌町出身の若い監督が、自分が町にいたときに撮った震災前の我が家(すごくかわいいスコティッシュフォールドがいました。元気でいてくれればいいけど)や町の様子と、震災後に駆けつけて、やむにやまれず携帯の動画機能で撮影した様子が交互に出てきて、とても辛かった。津波がさらっていった普通の人たちの普通の日常が、どれだけ取り返しのつかないものかと思い知らされました。
 会場は150名で締め切りとのことでしたが、ほぼ満席。上映中は鼻を啜る音があちこちから……隣の席の坊主頭にヒゲのごつめのお兄さんが相当に号泣していました。
『大津波のあとに』にも、私が弾丸ボランティアで遺品の整理に行った大川小学校の被災直後の様子が映っていて、これもかなり悲しかった。あの辺りは、本当に津波に何もかも根こそぎ持って行かれてしまっているのです。

 復興の足音もしっかり聞こえているけれども、本当の春はまだまだ遠い、ということがよくわかる映画であり、イベントでした。特に印象に残ったのが、芳賀さんの「とにかく私たちの土地を見に来てください」という訴えでした。
 翌日仕事で5時起きの身にはちょっと辛かったけど、まだまだ自分にやれることはあるぞ! と災害から1年近く経って振り返りもう一度考えることのできる、よいイベントでした。ひりひりするような辛いドキュメント2本ですが、機会があれば多くの人に見て欲しいと思いました。


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コメント 5

OMOOMO

大槌の魚食べたいですよね。
by OMOOMO (2012-03-09 17:27) 

ChatBleu

震災から1年ということで、あちこちで当時の映像が流れることが多いです。
でも、辛くて見てられないなぁ。
by ChatBleu (2012-03-09 18:28) 

あーる

OMOOMOさん
食べたいです。きっと間違いなく、美味しいですよ。

ChatBleuさん
歳のせいばかりじゃないと思いますが、本当に涙の出るような場面ばかり映されます。でも、起こってしまったことなんですよね。
by あーる (2012-03-09 21:36) 

TAKUMA

今週は震災一色ですね。
あー、もう1年か…
by TAKUMA (2012-03-10 11:15) 

あーる

TAKUMAさん
本当にあれからいろいろなことがありました。なんかすごかった1年です。出も、まだ何も終わってないけど。
by あーる (2012-03-11 23:45) 

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