大御所の不幸 [本]
花井愛子『ご「破産」で願いましては』読了。
私が編集プロダクションでしょうもない仕事をしていた頃、彼女は少女小説界の「女王」と呼。まだライトノベルという呼び方ではなくて、少女小説或いはジュニア小説という言い方だったかな。彼女の本は専属の人が挿絵を描いていて、「読んでも読んでもまだ読みたい!」というCFで売っていたように記憶している。
手にとって見ると、確かに下半分真っ白のページで、少女マンガをそのまま小説にしたような展開だったけれども、案外入り込んでしまうのだから、やはり女王だけのことはあったんだなあ。コンピュータ小説と呼ばれたハーレクインなんかの原稿整理をするよりも全然面白かったもの。とにかく多作で、しかもどんどん売れて、どんだけ稼いでるんだ、この人と思っていたが、意外なところに落とし穴があるものだ。バブルも金持ちにたかる親戚も、本当に怖い。リアルな怖さのある本でした。
私が編集プロダクションでしょうもない仕事をしていた頃、彼女は少女小説界の「女王」と呼。まだライトノベルという呼び方ではなくて、少女小説或いはジュニア小説という言い方だったかな。彼女の本は専属の人が挿絵を描いていて、「読んでも読んでもまだ読みたい!」というCFで売っていたように記憶している。
手にとって見ると、確かに下半分真っ白のページで、少女マンガをそのまま小説にしたような展開だったけれども、案外入り込んでしまうのだから、やはり女王だけのことはあったんだなあ。コンピュータ小説と呼ばれたハーレクインなんかの原稿整理をするよりも全然面白かったもの。とにかく多作で、しかもどんどん売れて、どんだけ稼いでるんだ、この人と思っていたが、意外なところに落とし穴があるものだ。バブルも金持ちにたかる親戚も、本当に怖い。リアルな怖さのある本でした。
タグ:ご「破産で」願いましては 花井愛子
花井愛子、破産してたのかあ。ティーンズハートで彼女が大活躍してたころ、少女小説を1本書かされたことがあるんですよ(ボツになったけど)。恥ずかしい過去なのだ。
by hisa (2012-06-13 10:12)
hisaさん
私はパレット文庫(確か、徳間書店)の原稿整理をやったことがありました。いまどきのライトノベルはまた全然違うんでしょうね。花井さん、バブル崩壊と相続トラブルが重なって、かなりひどい目に遭っています。
by あーる (2012-06-13 12:16)